リハビリテーション管理・運営
実践ガイドブック
- サンプルページ
どなたでもご覧いただけます
定価 4,400円(税込) (本体4,000円+税)
- B5判 216ページ 2色
- 2018年9月3日刊行
- ISBN978-4-7583-1931-7
電子版
序文
編集の序
高齢化の進展に伴って医療ニーズが変化し,これまで保健,医療,介護,福祉の一体的な改革が繰り返されてきました。リハビリテーションの対象者は病気と共存しながら在宅で生活の質の維持・向上を図る必要性が高まり,そのサービスが切れ目なく,かつ効率的に提供されるために「連携」が重要視されるようになりました。今後,リハビリテーションを担う者は,院外,施設外に視野を広げ地域全体のリハビリテーションにかかわる機会が多くなります。その拠点となるリハビリテーション科の組織を強化していかなければなりません。
現在の理学療法士(PT)の年齢分布をみますと,20~30代の若手の占める割合が大きくなっており,この年代が今または近い将来すぐに管理職になることが求められております。しかし,このような若手PTは,具体的にどんな準備をして,何をすればよいか分からず困っている現状にあると思われます。リハビリテーション部門における管理職育成は,看護部や薬剤部などの部門と比較して,歴史も浅く,非常に遅れている現状にあると言えます。組織の能力を最大限に発揮させるためには,具体的な管理・教育について系統的に学び,実践していくことが大切になると考えます。本書はそんな若手や中堅のPT やまた共に働く作業療法士や言語聴覚士のために,他職種との連携が求められるリハビリテーション部門をどう管理・運営していけばよいのか,そのために必要な知識や具体的な実践法を解説した書籍となっています。
リハビリテーション専門職の状況が変化しているにもかかわらず,理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則は平成11年の見直し以降,大きな改革は行われませんでした。そこで現在,平成32年の実施に向け改訂が行われております。この改正では,総単位数が現行の93 単位に必要な教育内容を追加し101単位以上となります。『より質の高い理学療法を提供するため,保健,医療,福祉に関する制度(医療保険・介護保険制度を含む)の理解,組織運営に関するマネジメント能力を養うとともに,理学療法倫理,理学療法教育についての理解を深める必要があることから,教育内容に「理学療法管理学」を新設し,「職場管理(教育を含む)」,「職業倫理」を必修化する。』となりました(作業療法管理学も同様)。
本書が,現在管理職についている方,これから新たに管理職になる方,将来を見据え知識を習得したい方はもちろん,さらに理学療法士作業療法士学校養成施設の教科書としても役立ち,この分野の発展に少しでも貢献できるのであれば,筆者らの望外の喜びです。最後に,編集に多大なご尽力をいただきましたメジカルビュー社の阿部篤仁氏,伊藤 彩氏に深く感謝いたします。
2018年7月
金谷さとみ
高橋 仁美
高齢化の進展に伴って医療ニーズが変化し,これまで保健,医療,介護,福祉の一体的な改革が繰り返されてきました。リハビリテーションの対象者は病気と共存しながら在宅で生活の質の維持・向上を図る必要性が高まり,そのサービスが切れ目なく,かつ効率的に提供されるために「連携」が重要視されるようになりました。今後,リハビリテーションを担う者は,院外,施設外に視野を広げ地域全体のリハビリテーションにかかわる機会が多くなります。その拠点となるリハビリテーション科の組織を強化していかなければなりません。
現在の理学療法士(PT)の年齢分布をみますと,20~30代の若手の占める割合が大きくなっており,この年代が今または近い将来すぐに管理職になることが求められております。しかし,このような若手PTは,具体的にどんな準備をして,何をすればよいか分からず困っている現状にあると思われます。リハビリテーション部門における管理職育成は,看護部や薬剤部などの部門と比較して,歴史も浅く,非常に遅れている現状にあると言えます。組織の能力を最大限に発揮させるためには,具体的な管理・教育について系統的に学び,実践していくことが大切になると考えます。本書はそんな若手や中堅のPT やまた共に働く作業療法士や言語聴覚士のために,他職種との連携が求められるリハビリテーション部門をどう管理・運営していけばよいのか,そのために必要な知識や具体的な実践法を解説した書籍となっています。
リハビリテーション専門職の状況が変化しているにもかかわらず,理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則は平成11年の見直し以降,大きな改革は行われませんでした。そこで現在,平成32年の実施に向け改訂が行われております。この改正では,総単位数が現行の93 単位に必要な教育内容を追加し101単位以上となります。『より質の高い理学療法を提供するため,保健,医療,福祉に関する制度(医療保険・介護保険制度を含む)の理解,組織運営に関するマネジメント能力を養うとともに,理学療法倫理,理学療法教育についての理解を深める必要があることから,教育内容に「理学療法管理学」を新設し,「職場管理(教育を含む)」,「職業倫理」を必修化する。』となりました(作業療法管理学も同様)。
本書が,現在管理職についている方,これから新たに管理職になる方,将来を見据え知識を習得したい方はもちろん,さらに理学療法士作業療法士学校養成施設の教科書としても役立ち,この分野の発展に少しでも貢献できるのであれば,筆者らの望外の喜びです。最後に,編集に多大なご尽力をいただきましたメジカルビュー社の阿部篤仁氏,伊藤 彩氏に深く感謝いたします。
2018年7月
金谷さとみ
高橋 仁美
全文表示する
閉じる
目次
Ⅰ章 リハビリテーション科における管理とは
1 リハビリテーションを専門とする職場の管理 金谷さとみ
リハビリテーションに従事する
quantityからqualityへ
個人の予測力とチームのマネジメント力
教育的スキルも身につけて
リハビリテーションを専門とする職場の管理
2 自らが成長することへの支援とは 高橋仁美
自己研鑽ができる職場環境
人材育成マネジメントサイクルの構築
Off -JTとOJTの連携
上司と部下の関係
おわりに
Ⅱ章 組織化
1 組織化~職員配置と業務の組織化~
①部門別体制 神戸晃男
組織とは何か
リハビリテーション部門における組織体制と運営
リハビリテーション部門組織
付帯業務
組織での運用
②病棟・疾患別体制 神戸晃男
病棟ユニット・病棟体制
疾患別グループ化
2 質的管理のための体制作り 青山 誠
医療現場における生涯学習環境整備の必要性
看護協会が推奨する生涯学習システム
リハ関連職による生涯学習システムの構築
おわりに
Ⅲ章 業務管理
1 病棟・施設業務管理
①急性期 金子 操
急性期医療におけるリハ部門の役割
リハ提供体制の構築
急性期病院における業務
病棟スタッフとの連携
②回復期 西野琢也,山出宏一,田中伸二
回復期病棟に特徴的な業務
回復期病棟ならではの管理方法
多職種との連携について
職員教育について
③療養病棟 西野琢也,藤井 鈴
療養病棟に特徴的な業務
療養病棟ならではの管理方法
多職種との連携について
職員教育について
④訪問・通所系 石田英恵
訪問・通所系に特徴的な業務
他職種との連携
スタッフの教育
⑤介護保険施設など 西野琢也,高山直美
介護保険施設に特徴的な業務
介護保険施設ならではの管理方法
多職種との連携について
職員教育について
2 部署内の情報伝達の工夫 田中 恩
リハビリテーション科の部署内における情報伝達の重要性
職種(職員)間の情報伝達について
在宅部門との連携について
在宅部門事業所間の連携について
管理者として取り組むべき課題
3 院内活動への参加 川合直美
チーム医療概論
チーム医療実践
Ⅳ章 人事労務管理
1 倫理的諸原則 金子 操
歴史的背景
理学療法士,作業療法士の職業倫理
ホスピタル・ガバナンスの構築
2 人事計画と職員管理···槌田義美
人事計画
職員管理
おわりに
3 人事考課と面談 金谷さとみ
人事考課とは
医療機関における人事考課制度とその実態
リハビリテーション科における人事考課制度の活用
個人面談実施の意義
面談を適切に実施するために
4 年間計画に基づく個人目標の管理 高橋秀介
個人目標の管理の実際
個人目標の策定
個人目標の達成に向けた行動支援
個人目標の到達度評価
5 リハビリテーション専門職のインセンティブ 金谷さとみ
医療サービスとリハビリテーション
医療・福祉組織の教育とは
インセンティブとは
医療職のインセンティブ
リハビリテーション職のインセンティブ
6 リハビリテーション専門職のストレスチェック 江田麻裕子
リハビリテーションの職場におけるメンタルヘルス
職場で考えるストレス対策
Ⅴ章 教育システム
1 医療専門職の継続教育 臼田 滋
医療専門職全体の継続教育
理学療法士,作業療法士,言語聴覚士が獲得すべき能力
リハビリテーション科職員に対する継続教育
2 キャリア形成のために 鵜澤吉宏,村永信吾
キャリアにかかわる用語
なぜキャリアラダーを登るのか?
一般業務が実施可能となった後のキャリア形成
おわりに
3 キャリアパスの構築 鯨岡栄一郎
新人教育の方法
プリセプター制度
ポートフォリオ
意図ある問いかけ
キャリアパスの作成
内部勉強会
教育の成果
おわりに
4 さまざまな人材育成手法 鯨岡栄一郎
コーチングとティーチング
Kolbの4つの学習モデル
5 社会人基礎力育成研修 大木雄一
新入職員と指導者の詳細
社会人基礎力育成研修の流れ
研修の効果
研修終了後に得た知見
おわりに
6 中間管理職の育成 田安義昌
管理職が求めるもの
立ち位置の可視化
自由な裁量
管理職の態度
おわりに
7 学術活動への参加 川端悠士
臨床で勤務するリハビリテーション専門職における学術活動の意義
学術大会は交流の場
学術大会へ参加するうえでの心構え
8 各種資格取得について 森下誠也
公的・民間資格
インストラクター
大学院
資格取得の意義
9 協会活動の活用について
①理学療法士(PT) 中川法一
新制度の概要
プログラムの概要
登録理学療法士制度
認定理学療法士制度
②作業療法士(OT) 石川隆志
OT協会の生涯教育制度の目的
OT協会の生涯教育制度の構造
③言語聴覚士(ST) 内山量史
基礎プログラム
専門プログラム
認定言語聴覚士講習会
実務者講習会
管理者に望むこと
10 これからの臨床実習指導方法 患者担当型実習から診療参加型実習へ 砥上恵幸
診療参加型実習
おわりに
VI章 管理者のあるべき姿
1 リーダーシップとマネジメント 片岡靖子
リーダーシップとマネジメントとは何か
管理者に必要なリーダーシップ
管理者に必要なマネジメント
リーダーシップおよびマネジメントを支えるコミュニケーション
2 リハビリテーション科のリーダーとは 前園 徹
リーダーとしてなすべきこと
リハ科をリードするために必要なスキル
職員を動かす手法など
リハ科以外の部署との関係作り
VII章 リスクマネジメント
1 リスクマネジメントとクオリティアシュアランス 佐藤房郎
医療機関におけるリスクマネジメントとは
リスクマネジメントとクォリティアシュアランスの実際
2 リハビリテーション科の事故対応 佐藤房郎
リハビリテーション科に起こりうる事故と問題
インシデントへの対応の実際
重大事故に繋がる警鐘事例
急変対応時のトレーニング
3 苦情対応 金谷さとみ
苦情の種類とその整理
苦情を防ぐための取り組み
苦情対応時の基本
苦情の分析
リハビリテーション科に特有な苦情
4 在宅におけるリスクマネジメントとその教育 平野康之
在宅リハビリテーション対象者の変化と注意すべきリスク
医学的リスクにかかわるインシデント(アクシデント)の実際とその対応
在宅におけるリスクマネジメント教育
VIII章 経営管理
1 リハビリテーション科の効果的な収益管理 千葉哲也
業務量管理
収益管理
施設基準の実績管理
2 物品購入(医療機器など)と費用対効果 千葉哲也
施設基準で定められた機械・器具
導入方法
保守点検
3 介護保険事業開設とその運営について 松井一人
事業立ち上げにおいて
日々の運営において留意すべきこと
おわりに
IX章 地域の保健・医療・福祉 ~より質の高いリハビリテーションを提供するために~
1 保健・医療・福祉の概要 金谷さとみ
日本の保健・医療・福祉の変遷
障害者総合支援法におけるサービス概要
介護保険法におけるサービス概要
特定保健指導について
障害者の権利を守るとは
2 地域医療連携とリハビリテーション 金谷さとみ
地域医療連携が重視される背景
地域医療連携とリハビリテーション
地域ケア会議と介護予防への参画
地域活動を生かして専門性の向上を図る
3 介護予防活動 南雲光則
介護予防とは何か
介護予防の制度変遷とその取り組み
運営と連携の在り方
教育体制
4 対外活動の重要性 大屋晴嗣
医療介護総合確保推進法
医療介護総合確保促進会議
地域ケア会議
おわりに
1 リハビリテーションを専門とする職場の管理 金谷さとみ
リハビリテーションに従事する
quantityからqualityへ
個人の予測力とチームのマネジメント力
教育的スキルも身につけて
リハビリテーションを専門とする職場の管理
2 自らが成長することへの支援とは 高橋仁美
自己研鑽ができる職場環境
人材育成マネジメントサイクルの構築
Off -JTとOJTの連携
上司と部下の関係
おわりに
Ⅱ章 組織化
1 組織化~職員配置と業務の組織化~
①部門別体制 神戸晃男
組織とは何か
リハビリテーション部門における組織体制と運営
リハビリテーション部門組織
付帯業務
組織での運用
②病棟・疾患別体制 神戸晃男
病棟ユニット・病棟体制
疾患別グループ化
2 質的管理のための体制作り 青山 誠
医療現場における生涯学習環境整備の必要性
看護協会が推奨する生涯学習システム
リハ関連職による生涯学習システムの構築
おわりに
Ⅲ章 業務管理
1 病棟・施設業務管理
①急性期 金子 操
急性期医療におけるリハ部門の役割
リハ提供体制の構築
急性期病院における業務
病棟スタッフとの連携
②回復期 西野琢也,山出宏一,田中伸二
回復期病棟に特徴的な業務
回復期病棟ならではの管理方法
多職種との連携について
職員教育について
③療養病棟 西野琢也,藤井 鈴
療養病棟に特徴的な業務
療養病棟ならではの管理方法
多職種との連携について
職員教育について
④訪問・通所系 石田英恵
訪問・通所系に特徴的な業務
他職種との連携
スタッフの教育
⑤介護保険施設など 西野琢也,高山直美
介護保険施設に特徴的な業務
介護保険施設ならではの管理方法
多職種との連携について
職員教育について
2 部署内の情報伝達の工夫 田中 恩
リハビリテーション科の部署内における情報伝達の重要性
職種(職員)間の情報伝達について
在宅部門との連携について
在宅部門事業所間の連携について
管理者として取り組むべき課題
3 院内活動への参加 川合直美
チーム医療概論
チーム医療実践
Ⅳ章 人事労務管理
1 倫理的諸原則 金子 操
歴史的背景
理学療法士,作業療法士の職業倫理
ホスピタル・ガバナンスの構築
2 人事計画と職員管理···槌田義美
人事計画
職員管理
おわりに
3 人事考課と面談 金谷さとみ
人事考課とは
医療機関における人事考課制度とその実態
リハビリテーション科における人事考課制度の活用
個人面談実施の意義
面談を適切に実施するために
4 年間計画に基づく個人目標の管理 高橋秀介
個人目標の管理の実際
個人目標の策定
個人目標の達成に向けた行動支援
個人目標の到達度評価
5 リハビリテーション専門職のインセンティブ 金谷さとみ
医療サービスとリハビリテーション
医療・福祉組織の教育とは
インセンティブとは
医療職のインセンティブ
リハビリテーション職のインセンティブ
6 リハビリテーション専門職のストレスチェック 江田麻裕子
リハビリテーションの職場におけるメンタルヘルス
職場で考えるストレス対策
Ⅴ章 教育システム
1 医療専門職の継続教育 臼田 滋
医療専門職全体の継続教育
理学療法士,作業療法士,言語聴覚士が獲得すべき能力
リハビリテーション科職員に対する継続教育
2 キャリア形成のために 鵜澤吉宏,村永信吾
キャリアにかかわる用語
なぜキャリアラダーを登るのか?
一般業務が実施可能となった後のキャリア形成
おわりに
3 キャリアパスの構築 鯨岡栄一郎
新人教育の方法
プリセプター制度
ポートフォリオ
意図ある問いかけ
キャリアパスの作成
内部勉強会
教育の成果
おわりに
4 さまざまな人材育成手法 鯨岡栄一郎
コーチングとティーチング
Kolbの4つの学習モデル
5 社会人基礎力育成研修 大木雄一
新入職員と指導者の詳細
社会人基礎力育成研修の流れ
研修の効果
研修終了後に得た知見
おわりに
6 中間管理職の育成 田安義昌
管理職が求めるもの
立ち位置の可視化
自由な裁量
管理職の態度
おわりに
7 学術活動への参加 川端悠士
臨床で勤務するリハビリテーション専門職における学術活動の意義
学術大会は交流の場
学術大会へ参加するうえでの心構え
8 各種資格取得について 森下誠也
公的・民間資格
インストラクター
大学院
資格取得の意義
9 協会活動の活用について
①理学療法士(PT) 中川法一
新制度の概要
プログラムの概要
登録理学療法士制度
認定理学療法士制度
②作業療法士(OT) 石川隆志
OT協会の生涯教育制度の目的
OT協会の生涯教育制度の構造
③言語聴覚士(ST) 内山量史
基礎プログラム
専門プログラム
認定言語聴覚士講習会
実務者講習会
管理者に望むこと
10 これからの臨床実習指導方法 患者担当型実習から診療参加型実習へ 砥上恵幸
診療参加型実習
おわりに
VI章 管理者のあるべき姿
1 リーダーシップとマネジメント 片岡靖子
リーダーシップとマネジメントとは何か
管理者に必要なリーダーシップ
管理者に必要なマネジメント
リーダーシップおよびマネジメントを支えるコミュニケーション
2 リハビリテーション科のリーダーとは 前園 徹
リーダーとしてなすべきこと
リハ科をリードするために必要なスキル
職員を動かす手法など
リハ科以外の部署との関係作り
VII章 リスクマネジメント
1 リスクマネジメントとクオリティアシュアランス 佐藤房郎
医療機関におけるリスクマネジメントとは
リスクマネジメントとクォリティアシュアランスの実際
2 リハビリテーション科の事故対応 佐藤房郎
リハビリテーション科に起こりうる事故と問題
インシデントへの対応の実際
重大事故に繋がる警鐘事例
急変対応時のトレーニング
3 苦情対応 金谷さとみ
苦情の種類とその整理
苦情を防ぐための取り組み
苦情対応時の基本
苦情の分析
リハビリテーション科に特有な苦情
4 在宅におけるリスクマネジメントとその教育 平野康之
在宅リハビリテーション対象者の変化と注意すべきリスク
医学的リスクにかかわるインシデント(アクシデント)の実際とその対応
在宅におけるリスクマネジメント教育
VIII章 経営管理
1 リハビリテーション科の効果的な収益管理 千葉哲也
業務量管理
収益管理
施設基準の実績管理
2 物品購入(医療機器など)と費用対効果 千葉哲也
施設基準で定められた機械・器具
導入方法
保守点検
3 介護保険事業開設とその運営について 松井一人
事業立ち上げにおいて
日々の運営において留意すべきこと
おわりに
IX章 地域の保健・医療・福祉 ~より質の高いリハビリテーションを提供するために~
1 保健・医療・福祉の概要 金谷さとみ
日本の保健・医療・福祉の変遷
障害者総合支援法におけるサービス概要
介護保険法におけるサービス概要
特定保健指導について
障害者の権利を守るとは
2 地域医療連携とリハビリテーション 金谷さとみ
地域医療連携が重視される背景
地域医療連携とリハビリテーション
地域ケア会議と介護予防への参画
地域活動を生かして専門性の向上を図る
3 介護予防活動 南雲光則
介護予防とは何か
介護予防の制度変遷とその取り組み
運営と連携の在り方
教育体制
4 対外活動の重要性 大屋晴嗣
医療介護総合確保推進法
医療介護総合確保促進会議
地域ケア会議
おわりに
全文表示する
閉じる
病院組織の中でいかにチームをまとめるか,チームの一員としてどう結果を出すかがわかる!
チーム医療に携わる一員として,またリハビリテーション科のチームをまとめる管理職として知っておくべき知識をまとめた一冊。既存のビジネス書とは違い,リハ室の安全管理,施設運営,スタッフ教育,多職種との連携,診療報酬算定など,環境をどう活かすか,また人的資源をいかに円滑に動かしてリハを最適化し,患者のリハゴールを達成するかといった,臨床の現場で必要な内容を解説。現在管理職についている方,これから新たに管理職になる方,将来を見据え知識を習得したい方に対してはもちろん,学生の方が臨床の場に出てからどのようにチームの一員としてリハに携わり,自身のキャリア形成をしていくかをイメージする上でも有用な内容となっている。