DS NOW 6

食道・胃外科手術

標準手術からのステップアップ

食道・胃外科手術

■担当編集委員 上西 紀夫

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • A4判  192ページ  オールカラー,イラスト230点,写真10点
  • 2009年7月16日刊行
  • ISBN978-4-7583-1151-9

食道・胃外科のより高度な手術手技を解説。若手外科医必携の手術書

No.6では若手外科医が標準手術の次に修得すべきステップアップした手術手技を取り上げた。若手外科医に知ってほしい手技のポイント・注意点・Dangerous Pointを,エキスパートたちがイラストを中心に丁寧に解説した。外科医にとって避けては通れない腹腔鏡手術も収録した。
食道ではアカラシア手術,食道噴門形成術,食道再建術,頸部食道癌手術,胃では局所切除術,胃横断手術(胃分節切除術),腹腔鏡下幽門側切除術,腹腔鏡下全摘術,噴門側胃切除術,左開胸開腹術を解説。

■シリーズ編集委員
上西紀夫/後藤満一/杉山政則/渡邊昌彦


序文

 DS NOWシリーズはお蔭様にて大変高い評価を得ておりますが,本シリーズのNo.1〜8は「標準手術」と「ステップアップ手術」に大きく2つに分けて企画され,本書は「No.2 食道・胃外科標準手術」に続く胃・食道外科におけるより高度な手術についての手技のコツと,トラブルを防ぐための注意すべきポイントについて解説しています。
 食道アカラシア手術と逆流性食道炎に対する手術は機能的な疾患に対する手術であり,悪性疾患に対する手術と本質的に異なる部分があり,バランスのとれた過不足のない治療成績が求められるため,その疾患についての詳細な知識とより綿密な手術操作が必要です。とくに今回は腹腔鏡下手術を中心に,手術後の障害を防ぐためのコツと注意点について詳述してあります。
 食道癌手術においては,リンパ節郭清と同時に再建術が大きな要素を占めています。再建臓器としては胃が最も多く使われますが,胃切除後や同時性胃癌の場合は結腸や小腸による再建を行うことになり,適切な血管処理と血管吻合による血流の確保が大きなポイントとなります。とくに血管吻合を行う場合は,血管の走行や太さには個人差が大きく目的とした血管が使えないことも少なくなく,血管の解剖に熟知している必要があります。また,頸部食道癌に対する手術においては,喉頭温存の適否,遊離空腸移植・再建などより高度な判断と手術操作が求められています。
 胃外科領域においては低侵襲と機能温存を取り上げ,目覚しい発展を遂げている腹腔鏡下手術を中心に分かりやすく解説してあります。腹腔鏡下手術において最も重要なことは,モニターの2次元画像を見て3次元の術野を想起しながら手術を行うことであり,そのためには十分な解剖学的知識と適度な臓器の牽引による十分な視野の確保にあります。本書に掲載された詳細な図は十分その助けになると思います。
 また,胃分節切除術では,センチネルノードナビゲーション手術の応用が,そしてまだまだ議論はありますが,臓器温存としての噴門側胃切除についても取り上げました。これらはいずれも早期癌を主な対象とした術式ですが,食道浸潤胃癌に対する左開胸・開腹手術も安全な術式としてマスターしておくべき手術であり,詳しく解説をしています。
 以上,本書が上部消化管外科において,より高度な手術を安全に行うために大いに役立つことを確信しています。

2009年6月
上西紀夫
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目次

食道アカラシア手術  柏木秀幸ほか
食道噴門形成術—胃食道逆流症に対する手術  小澤壯治
食道再建術再建のみ(結腸再建)  塩崎 均ほか
食道再建術再建のみ(小腸再建)  西蔭徹郎ほか
頸部食道癌手術  藤田博正ほか
局所胃切除術−早期胃癌,GISTに対して  梨本 篤ほか
早期胃癌に対する胃横断手術(胃分節切除術)  藤村 隆ほか
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術  清水伸幸ほか
腹腔鏡下胃全摘術  野村栄治ほか
噴門側胃切除術  中根恭司ほか
左開胸開腹術阿  久津泰典ほか
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