Visual NAVI! 整形外科学
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定価 5,280円(税込) (本体4,800円+税)
- B5判 256ページ オールカラー,イラスト500点,写真100点
- 2012年11月26日刊行
- ISBN978-4-7583-1142-7
電子版
序文
2009年4月から理学療法専攻と作業療法専攻課程の学生に整形外科全般を教えることとなった際,学生向けの整形外科の教科書をすべて開いて読んでみた。しっかりと記載され,学生だけでなく,整形外科医師にとっても役立つ教科書は多かったのだが,年間約30回の講義に即して1回の講義ではここまで,という目標を明記した教科書はみつけられなかった。また長い文章がページの大部分を占め,図表は小さく数も少ない類書が多く,初学者である学生にとって理解しやすい形式とは思えなかった。その一方で,文章よりも図表が主体の教科書もみられたが,逆に系統だった記載が不十分に感じられ,教科書としては採用できなかった。
本書では理学療法士,作業療法士は勿論,医師の国家試験の必須項目をすべて網羅して,それを28回のステップに分け,1ステップが1回の講義分量となるような形式とした。理解を助けるためのイラストや表を満載し,文章は系統だった記載を基本としつつ字数を極力減らしてレジュメ形式とした。レジュメである分,内容が誤解を招かないよう十分な配慮をした。さらに講義の際に学生から実際に出た疑問点を「リアル質問箱」としてステップごとにまとめ,講義の臨場感が感じ取れるよう,生じやすい疑問が解決しやすいよう工夫した。また重要な疾患ではリハビリのポイントを示し,理学療法士,作業療法士のみならず,いずれリハビリのオーダーをすることとなる医学生の指標とした。
本書の形式は教科書としてはかなりアウトロー的と思われるが,この企画を持ち込んだメジカルビュー社が本書の趣旨を理解してくれ,実現に至ることができた。私を叱咤激励していただき,本書を作り上げてくれたメジカルビュー社の伊藤 彩さん,北條智美さんにお礼を申し上げたい。
本書が理学療法士,作業療法士,さらには医学生が整形外科を興味深く学ぶよき道標となることを願っている。
2012年10月
秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻理学療法学講座
岡田恭司
本書では理学療法士,作業療法士は勿論,医師の国家試験の必須項目をすべて網羅して,それを28回のステップに分け,1ステップが1回の講義分量となるような形式とした。理解を助けるためのイラストや表を満載し,文章は系統だった記載を基本としつつ字数を極力減らしてレジュメ形式とした。レジュメである分,内容が誤解を招かないよう十分な配慮をした。さらに講義の際に学生から実際に出た疑問点を「リアル質問箱」としてステップごとにまとめ,講義の臨場感が感じ取れるよう,生じやすい疑問が解決しやすいよう工夫した。また重要な疾患ではリハビリのポイントを示し,理学療法士,作業療法士のみならず,いずれリハビリのオーダーをすることとなる医学生の指標とした。
本書の形式は教科書としてはかなりアウトロー的と思われるが,この企画を持ち込んだメジカルビュー社が本書の趣旨を理解してくれ,実現に至ることができた。私を叱咤激励していただき,本書を作り上げてくれたメジカルビュー社の伊藤 彩さん,北條智美さんにお礼を申し上げたい。
本書が理学療法士,作業療法士,さらには医学生が整形外科を興味深く学ぶよき道標となることを願っている。
2012年10月
秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻理学療法学講座
岡田恭司
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目次
骨関節の構造と機能
四肢の診察法
脊椎の診察法
変形性関節症
関節リウマチ
感染性骨関節疾患
末梢神経障害①
末梢神経障害②
骨粗鬆症
代謝性骨疾患
良性骨腫瘍
悪性骨腫瘍
転移性骨腫瘍・軟部腫瘍
骨腫瘍類似疾患・骨系統疾患
骨壊死・骨端症
外傷のプライマリケア・骨折総論
上肢の骨折と脱臼
骨盤・下肢の骨折
頸椎・胸椎疾患
腰椎疾患
脊髄腫瘍・脊椎の炎症と変形
脊椎の外傷・脊髄損傷
小児股関節疾患
膝関節疾患
足の疾患
肩・肘関節疾患
手の疾患
軟部疾患・その他の特殊な疾患
付録
関節可動域表示ならびに測定方法
文献
四肢の診察法
脊椎の診察法
変形性関節症
関節リウマチ
感染性骨関節疾患
末梢神経障害①
末梢神経障害②
骨粗鬆症
代謝性骨疾患
良性骨腫瘍
悪性骨腫瘍
転移性骨腫瘍・軟部腫瘍
骨腫瘍類似疾患・骨系統疾患
骨壊死・骨端症
外傷のプライマリケア・骨折総論
上肢の骨折と脱臼
骨盤・下肢の骨折
頸椎・胸椎疾患
腰椎疾患
脊髄腫瘍・脊椎の炎症と変形
脊椎の外傷・脊髄損傷
小児股関節疾患
膝関節疾患
足の疾患
肩・肘関節疾患
手の疾患
軟部疾患・その他の特殊な疾患
付録
関節可動域表示ならびに測定方法
文献
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運動器障害学の重要ポイントをオールカラーの豊富な図表と「リハビリのポイント」で解説!
PT・OTが押さえておくべき整形外科系の疾患をオールカラーの豊富な図表で解説している。章立ては前期・後期の講義を意識し,14+14=28章となっている。1章分は「見開き2ページ×3=6ページ」と「リアル質問箱2ページ」の計8ページで構成し,左ページにポイントを箇条書き,右ページに図表を掲載し,各疾患をビジュアルで理解できるようになっている。特に重要語句は赤色で強調した。さらに各章ごとに「リハビリのポイント」を設け,PT・OTに特化した内容を解説している。
実際に学生からの質問を集め,Q&A集を「リアル質問箱」として掲載するなど,「初学者にわかりやすく」を追求した1冊となっている。