スリット所見で診る
コンタクトレンズ合併症
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定価 9,900円（税込） （本体9,000円＋税）
- B5判 128ページ オールカラー，イラスト140点，写真140点
- 2013年7月19日刊行
- ISBN978-4-7583-1087-1
在庫僅少です。
序文
コンタクトレンズ（CL）は近年長足の進歩を遂げました。その結果，CLの有効性，安全性が一般に評価され，主要な屈折異常の矯正手段として定着し，わが国では1,500万人以上が装用しているとされています。
しかしながら，CLはあくまでも人体に対しては異物であって，完璧なものではありません。さらに，適正に処方され，適正に使用されないと，さまざまな眼合併症を引き起こしやすくなります。また生じた眼合併症を適切に治療することがCL装用者の視機能を維持するうえで大切であると考えられます。
このような背景から，日本コンタクトレンズ学会誌では，渡邉が中心になって2001年から2010年までの約10年間にわたり，「知っておきたいCL合併症」を連載致しました。その連載した内容を刷新・再編集して単行本にしたものが本書です。
CL装用者の眼障害の診断に苦慮すると治療方針があいまいになり，ひいては治療に難渋する可能性もあり，眼障害の原因をスリット所見から的確に判断することが求められます。本書では，CL装用に関連する頻度の高い疾患や特徴的な所見をビジュアルにお示しするように努めました。また，連載スタートから10年も経ちますと，CLの種類は，ガス透過性HCLや従来型のSCLから，使い捨てSCLに変わり，また，シリコーンハイドロゲルCLやカラーCLに移行しつつあります。こうしてCLの種類が増えていきますと，合併症のスリット所見もさまざまな特徴のあるものに変わっていて興味深いです。本書が少しでも先生方の日常診療に役立てていただければ幸いです。
末尾ながら，多忙な中にも関わらず熱心にご執筆，ご加筆いただいた著者の先生方，ならびに日本コンタクトレンズ学会誌で連載中に大変お世話になった，日下部香奈女史，三宅啓子女史，そして本書の編集をかくも短期間でこなしていただいたメジカルビュー社の吉川みゆき女史に心より感謝の意を表します。
2013年6月
渡邉 潔
前田 直之
しかしながら，CLはあくまでも人体に対しては異物であって，完璧なものではありません。さらに，適正に処方され，適正に使用されないと，さまざまな眼合併症を引き起こしやすくなります。また生じた眼合併症を適切に治療することがCL装用者の視機能を維持するうえで大切であると考えられます。
このような背景から，日本コンタクトレンズ学会誌では，渡邉が中心になって2001年から2010年までの約10年間にわたり，「知っておきたいCL合併症」を連載致しました。その連載した内容を刷新・再編集して単行本にしたものが本書です。
CL装用者の眼障害の診断に苦慮すると治療方針があいまいになり，ひいては治療に難渋する可能性もあり，眼障害の原因をスリット所見から的確に判断することが求められます。本書では，CL装用に関連する頻度の高い疾患や特徴的な所見をビジュアルにお示しするように努めました。また，連載スタートから10年も経ちますと，CLの種類は，ガス透過性HCLや従来型のSCLから，使い捨てSCLに変わり，また，シリコーンハイドロゲルCLやカラーCLに移行しつつあります。こうしてCLの種類が増えていきますと，合併症のスリット所見もさまざまな特徴のあるものに変わっていて興味深いです。本書が少しでも先生方の日常診療に役立てていただければ幸いです。
末尾ながら，多忙な中にも関わらず熱心にご執筆，ご加筆いただいた著者の先生方，ならびに日本コンタクトレンズ学会誌で連載中に大変お世話になった，日下部香奈女史，三宅啓子女史，そして本書の編集をかくも短期間でこなしていただいたメジカルビュー社の吉川みゆき女史に心より感謝の意を表します。
2013年6月
渡邉 潔
前田 直之
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目次
Standard Course
Case 1 点状表層角膜症（カラーCLによる）
Case 2 結膜下出血（カラーCLによる）
Case 3 ３時−９時染色
Case 4 スマイルマークパターン
Case 5 superior epithelial arcuate lesions (SEALs)
Case 6 点状表層角膜症
Case 7 点状表層角膜症（MPSによる）
Case 8 central circular clouding
Case 9 周辺部の角膜浸潤
Case 10 辺縁部の角膜浸潤
Case 11 緑膿菌性角膜潰瘍
Case 12 アカントアメーバ角膜炎
Case 13 真菌性角膜炎
Case 14 糸状角膜炎
Case 15 dimple veil
Case 16 ムチンボール
Case 17 epithelial microcysts
Case 18 角膜周辺部血管侵入
Case 19 結膜弛緩症
Case 20 contact lens-related papillary conjunctivitis (CLPC)
Case 21 角膜上皮障害（破損CLによる）
Case 22 lid-wiper epitheliopathy
Case 23 角膜内皮細胞密度減少（CL装用による）
Advanced Course
Case 24 スマイルマークパターン
Case 25 superior epithelial arcuate lesions (SEALs)
Case 26 ドライアイ＋薬剤毒性 角膜症
Case 27 ハリケーン角膜症
Case 28 角結膜炎（過酸化水素誤使用による）
Case 29 偽樹枝状角膜炎（CLによる）
Case 30 初期の緑膿菌角膜炎
Case 31 角膜新生血管，細菌性角膜炎
Case 32 ムチンボール
Case 33 epithelial pigment slide
Case 34 角膜圧痕（HCLによる）
Case 35 角膜変形（CLによる）
Case 36 iron ring（オルソケラトロジーレンズによる）
Case 37 続発性角膜アミロイドーシス
Case 38 Bitot斑様
Case 39 角膜内皮障害（CLによる）
Case 40 corneal endothelial blebs
Case 41 posterior corneal vesicle (PCV)
Case 42 眼瞼下垂（CLによる）
Review Course
Case 43 点状表層角膜症，角膜びらん，角膜潰瘍
Case 44 superior epithelial arcuate lesions (SEALs)
Case 45 点状表層角膜症（MPSによる）
Case 46 点状表層角膜症のパターン
Case 47 角膜浸潤のパターン
Case 1 点状表層角膜症（カラーCLによる）
Case 2 結膜下出血（カラーCLによる）
Case 3 ３時−９時染色
Case 4 スマイルマークパターン
Case 5 superior epithelial arcuate lesions (SEALs)
Case 6 点状表層角膜症
Case 7 点状表層角膜症（MPSによる）
Case 8 central circular clouding
Case 9 周辺部の角膜浸潤
Case 10 辺縁部の角膜浸潤
Case 11 緑膿菌性角膜潰瘍
Case 12 アカントアメーバ角膜炎
Case 13 真菌性角膜炎
Case 14 糸状角膜炎
Case 15 dimple veil
Case 16 ムチンボール
Case 17 epithelial microcysts
Case 18 角膜周辺部血管侵入
Case 19 結膜弛緩症
Case 20 contact lens-related papillary conjunctivitis (CLPC)
Case 21 角膜上皮障害（破損CLによる）
Case 22 lid-wiper epitheliopathy
Case 23 角膜内皮細胞密度減少（CL装用による）
Advanced Course
Case 24 スマイルマークパターン
Case 25 superior epithelial arcuate lesions (SEALs)
Case 26 ドライアイ＋薬剤毒性 角膜症
Case 27 ハリケーン角膜症
Case 28 角結膜炎（過酸化水素誤使用による）
Case 29 偽樹枝状角膜炎（CLによる）
Case 30 初期の緑膿菌角膜炎
Case 31 角膜新生血管，細菌性角膜炎
Case 32 ムチンボール
Case 33 epithelial pigment slide
Case 34 角膜圧痕（HCLによる）
Case 35 角膜変形（CLによる）
Case 36 iron ring（オルソケラトロジーレンズによる）
Case 37 続発性角膜アミロイドーシス
Case 38 Bitot斑様
Case 39 角膜内皮障害（CLによる）
Case 40 corneal endothelial blebs
Case 41 posterior corneal vesicle (PCV)
Case 42 眼瞼下垂（CLによる）
Review Course
Case 43 点状表層角膜症，角膜びらん，角膜潰瘍
Case 44 superior epithelial arcuate lesions (SEALs)
Case 45 点状表層角膜症（MPSによる）
Case 46 点状表層角膜症のパターン
Case 47 角膜浸潤のパターン
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コンタクトレンズ専門医が合併症の鑑別診断と正しい診療の仕方を教えます！
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