新ES NOW 1

超音波白内障手術

基本操作から難症例へのチャレンジ

超音波白内障手術

■担当編集委員 ビッセン宮島 弘子

定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)
  • A4変型判  164ページ  オールカラー,イラスト480点,写真35点
  • 2009年10月9日刊行
  • ISBN978-4-7583-1075-8

豊富なカラーイラストで超音波白内障手術の標準手技を習得しよう

 1997〜2000年に刊行され好評を博した「ES Now illustrated」のリニューアル版。これから専門医になろうとしている若手の眼科医や眼科サージャンになろうとしている眼科医をターゲットとした,イラストで解説する眼科手術手技シリーズ。連続描写のオールカラーイラストを主体とし,眼科手術の標準手技をわかりやすく解説するスタイルをとっている。手術のポイント・注意点は「Advice」の囲みをもうけ掲載。また,標準的な手術手技に加え,患者の年齢や眼部の形状(特性),合併症の有無などにも対応し,どのような手技を選択したらよいかについても適宜掲載している。

■シリーズ編集委員
山本哲也/江口秀一郎/ビッセン宮島弘子/門之園一明


序文

 白内障手術はわが国において年間100万件を超える時代に入り,これだけの需要に対して,眼科医が完成度の高い手術を提供する使命がある。若い世代の眼科医が短期間に効率よく白内障手術を習得でき,すでに手術件数をこなしている眼科医が新しい情報を取り入れられる教育環境が重要である。
 手術の習得は,多くの手術を見ること,あるいは助手につくことと言われてきた。しかし,水晶体超音波乳化吸引術の装置および手技の改良で,短時間に効率よく進んでいく実際の手術中に,これから習得しようとする眼科医に術者が丁寧に説明しながら教育することが困難になっている。また,眼内レンズ挿入は折りたたみ式が主流で,カートリッジやインジェクターの開発で簡便化されたため,あっという間に挿入される。このため,術者が手技としてのコツをその場で説明するのはむずかしいし,見ている側も何が重要なのか理解に苦しむ。
 近年,DVDに代表される動画により,手術室に入らなくても,一連の手術をオンタイムで学ぶことが可能である。実際の画像を見るのは臨場感がある。DVDから静止画像がきれいにとれるのに,この本は,何故,わざわざ,すべてイラストにしたのか不思議に思う読者もいるであろう。眼科医が診察室で患者さんに何か説明する際,写真でここがどうだと説明するより,時には簡単なイラストをかいて示した方がわかりやすいという場面を想定してほしい。画像をイラストにするということは,教える側が重要なポイントを,いかにわかりやすく表現できるか努力するし,習う側はイラストとして見ることで,実際の手術画像では見逃している部分を確認できる。
 1997年に大鹿哲郎氏が担当編集委員の『Eye Surgery Now Illustrated 超音波白内障手術の修得』が刊行されて10年以上経つ。基本的な術式は変わらないが,新しい水晶体超音波乳化吸引装置,粘弾性物質,眼内レンズが登場し,アップデートすべき技術が増えてきている。本書は,21世紀に入り,新しい世代の眼科医が学ぶことを前提に,執筆する側が,ビデオや写真で出せば簡単にすむ部分を,今までの手術および手術指導経験をもとに,わかりやすく手書きで描いたイラストと説明をもとに作製された。
 著者は,各執筆者の原稿を読み,今まで気づかなかった工夫や対策を学ばせていただいた。本書が,研修医やこれから手術を学ぶ眼科医,すでに指導にあたっている眼科医,白内障手術を専門にしている眼科医にとって,手術手技の向上に役立てば幸いである。

2009年9月
ビッセン宮島弘子
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目次

切開,サイドポート
粘弾性物質注入
前嚢切開のコツ
水流核皮質分離
核処理1  一手法
核処理2  divide & conquer法
核処理3  二手法(bimanual)
皮質処理
眼内レンズ度数決定
眼内レンズ挿入1  シリコーン
眼内レンズ挿入2  アクリル
各種粘弾性物質の特徴
極小切開へのチャレンジ
小瞳孔へのチャレンジ
Zinn小帯脆弱例へのチャレンジ
角膜混濁例へのチャレンジ
破嚢例への基本操作
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