DVDで動きがわかる
モーション解剖アトラス 脊椎
- サンプルページ
どなたでもご覧いただけます
定価 27,500円(税込) (本体25,000円+税)
- B5判 124ページ 上製,オールカラー,イラスト114点,写真83点,DVD-Video付き
- 2010年9月28日刊行
- ISBN978-4-7583-1037-6
序文
監修にあたって
本書は『モーション解剖アトラス』シリーズの「上肢・体幹」編,「下肢・骨盤」編に続く第3作目となるものです。本書では,「脊椎」とその周囲組織の解剖を前2作と同様に,ハイビジョン映像による動画で描出し解説しています。
脊柱は四肢の関節に比べ,その可動性は小さいですが,身体の支柱となると同時に四肢の運動の根幹をなして,運動器として重要な役割を演じています。また,脊椎には大小の多くの筋肉が複雑に付着しており,脊柱の屈曲・伸展・回旋などの動きを微妙にコントロールしています。
本書では,未固定遺体標本を用いて,頭蓋−頚椎移行部から腰仙椎移行部にまで及ぶ脊柱および体幹部の運動を可及的に鮮明に描出することを試みました。標本の作成や動画の撮影・編集は,藤宮峯子教授をはじめとする札幌医科大学医学部解剖学第二講座のスタッフ,ならびに青木光広博士をはじめとする整形外科学講座のスタッフの,長期間にわたる粘り強い努力により成し遂げられました。
このモーション解剖アトラスへの未固定遺体の利用は,白菊会会員とご家族の皆様のご理解・ご厚志なくしては実現できなかったものです。あらためて献体された方々の尊いご厚意に心より感謝申し上げます。
本書は,利用する立場や職種により,以下のような様々な活用法があります。
1.解剖学実習において(対象:医学生など):実際の解剖実習標本と近似した鮮明なハイビジョン動画により,脊柱と周囲組織の詳細な視認が可能であり,解剖実習の予習・復習や知識の整理に用いることができる。
2.手術に際して(対象:整形外科医,脊椎外科医など):脊椎手術や体幹部の手術において,展開・進入時に出現する筋肉・靱帯,神経などの位置関係を術前に確認することができ,手術の安全かつ円滑な遂行に役立つ。
3.理学療法や身体診察において(理学療法士,整形外科医など):脊柱の動きに伴う傍脊柱筋の動き,体表から触知される筋肉の種類など,運動療法や身体診察に関する有用な情報を得ることができる。
本書がシリーズの前2作と同様に,運動器の教育・研究・診療の様々な場面において,大いに活用されることを期待いたします。
2010年7月
札幌医科大学医学部整形外科学講座教授 山下敏彦
-------------------------
緒言
医療法人札幌第一病院副院長,整形外科
札幌医科大学医学部解剖学第二講座訪問教授 青木光広
モーション解剖アトラス脊椎の作成にあたり,未固定献体の解剖所見を動画と静止画に収録しました。早期献体に同意されご献体頂いた白菊会会員ご本人と,お許しいただいたご遺族の崇高な志に,この場より深甚なる敬意と感謝の気持ちを著します。
著者らは,2004年より第2解剖学講座,村上 弦前教授のもとで生体力学研究を開始し,未固定解剖標本を扱い始めました1)。本学前理事長である今井浩三先生のアドバイスもあり,従来の解剖学図譜に身体の機能的側面を加味し,立体的に表現できるモーション解剖アトラスの執筆を企画して参りました。今回のモーション解剖アトラス脊椎の執筆にあたり,脊椎を専門とされている本学整形外科教授山下敏彦先生に構成や図案に至るまで細かくご指導を頂きました。また,未固定解剖体の剖出は鈴木大輔氏が担当し,繊細なDVD動画の撮影に寄与しました。充実した内容の書籍に仕上がりましたことを厚く御礼申し上げます。
本書の特徴は,未固定解剖体を用いて脊椎を観察し,ハイビジョン動画を用いて筋および腱,靱帯,関節包,神経さらに脊柱の動きを鮮明に表現する解剖アトラスを提供する事です。モーション解剖アトラスの名前にふさわしく,卓上でそのバーチュアルな動画ページをめくる事により,新鮮解剖体を手元で観察するのと同様な実体験を可能とします1−3)。細かい記載は従来の解剖図譜には及びませんが,ハイビジョン動画はそれを補って余りある多くの情報を与えてくれます。本書籍・DVDを読まれる医療関係者の方々は,本アトラスを繰り返し観察する事により,脊椎の解剖学をさらに深く立体的に理解することができると期待しています。
終わりに,このモーション解剖アトラスを使用する際のヒントを述べます。このDVD書籍を学部教育に供覧する時期ですが,学生が解剖体に接し始めた解剖実習開始まもなくの時点がearly exposureとして最初の使用時期と考えています。本格的な使用は,臨床実習を経験した学部生,卒後教育,大学院教育の時点であり,この際に最大の効果を発揮します。観察者により見える部位が異なりますので,DVDは複数名で閲覧すると効果的です。
文献
1) 村上 弦:外科系医師の卒後研修としてのfresh cadaver dissectionと生前同意.日本医事新報, 4261(12月24日号):53-58, 2005.
2) 今井浩三,青木光広,辰巳治之,村上 弦:平成18年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)実績報告書.「未固定凍結標本を用いた手術解剖教育の確立」, 2007.
3) Aoki M, Takasaki H, Muraki T, et al:Strain of the ulnar nerve at the elbow and wrist during throwing motion. J Bone Joint Surg, 87-A:2508-2514, 2005.
本書は『モーション解剖アトラス』シリーズの「上肢・体幹」編,「下肢・骨盤」編に続く第3作目となるものです。本書では,「脊椎」とその周囲組織の解剖を前2作と同様に,ハイビジョン映像による動画で描出し解説しています。
脊柱は四肢の関節に比べ,その可動性は小さいですが,身体の支柱となると同時に四肢の運動の根幹をなして,運動器として重要な役割を演じています。また,脊椎には大小の多くの筋肉が複雑に付着しており,脊柱の屈曲・伸展・回旋などの動きを微妙にコントロールしています。
本書では,未固定遺体標本を用いて,頭蓋−頚椎移行部から腰仙椎移行部にまで及ぶ脊柱および体幹部の運動を可及的に鮮明に描出することを試みました。標本の作成や動画の撮影・編集は,藤宮峯子教授をはじめとする札幌医科大学医学部解剖学第二講座のスタッフ,ならびに青木光広博士をはじめとする整形外科学講座のスタッフの,長期間にわたる粘り強い努力により成し遂げられました。
このモーション解剖アトラスへの未固定遺体の利用は,白菊会会員とご家族の皆様のご理解・ご厚志なくしては実現できなかったものです。あらためて献体された方々の尊いご厚意に心より感謝申し上げます。
本書は,利用する立場や職種により,以下のような様々な活用法があります。
1.解剖学実習において(対象:医学生など):実際の解剖実習標本と近似した鮮明なハイビジョン動画により,脊柱と周囲組織の詳細な視認が可能であり,解剖実習の予習・復習や知識の整理に用いることができる。
2.手術に際して(対象:整形外科医,脊椎外科医など):脊椎手術や体幹部の手術において,展開・進入時に出現する筋肉・靱帯,神経などの位置関係を術前に確認することができ,手術の安全かつ円滑な遂行に役立つ。
3.理学療法や身体診察において(理学療法士,整形外科医など):脊柱の動きに伴う傍脊柱筋の動き,体表から触知される筋肉の種類など,運動療法や身体診察に関する有用な情報を得ることができる。
本書がシリーズの前2作と同様に,運動器の教育・研究・診療の様々な場面において,大いに活用されることを期待いたします。
2010年7月
札幌医科大学医学部整形外科学講座教授 山下敏彦
-------------------------
緒言
医療法人札幌第一病院副院長,整形外科
札幌医科大学医学部解剖学第二講座訪問教授 青木光広
モーション解剖アトラス脊椎の作成にあたり,未固定献体の解剖所見を動画と静止画に収録しました。早期献体に同意されご献体頂いた白菊会会員ご本人と,お許しいただいたご遺族の崇高な志に,この場より深甚なる敬意と感謝の気持ちを著します。
著者らは,2004年より第2解剖学講座,村上 弦前教授のもとで生体力学研究を開始し,未固定解剖標本を扱い始めました1)。本学前理事長である今井浩三先生のアドバイスもあり,従来の解剖学図譜に身体の機能的側面を加味し,立体的に表現できるモーション解剖アトラスの執筆を企画して参りました。今回のモーション解剖アトラス脊椎の執筆にあたり,脊椎を専門とされている本学整形外科教授山下敏彦先生に構成や図案に至るまで細かくご指導を頂きました。また,未固定解剖体の剖出は鈴木大輔氏が担当し,繊細なDVD動画の撮影に寄与しました。充実した内容の書籍に仕上がりましたことを厚く御礼申し上げます。
本書の特徴は,未固定解剖体を用いて脊椎を観察し,ハイビジョン動画を用いて筋および腱,靱帯,関節包,神経さらに脊柱の動きを鮮明に表現する解剖アトラスを提供する事です。モーション解剖アトラスの名前にふさわしく,卓上でそのバーチュアルな動画ページをめくる事により,新鮮解剖体を手元で観察するのと同様な実体験を可能とします1−3)。細かい記載は従来の解剖図譜には及びませんが,ハイビジョン動画はそれを補って余りある多くの情報を与えてくれます。本書籍・DVDを読まれる医療関係者の方々は,本アトラスを繰り返し観察する事により,脊椎の解剖学をさらに深く立体的に理解することができると期待しています。
終わりに,このモーション解剖アトラスを使用する際のヒントを述べます。このDVD書籍を学部教育に供覧する時期ですが,学生が解剖体に接し始めた解剖実習開始まもなくの時点がearly exposureとして最初の使用時期と考えています。本格的な使用は,臨床実習を経験した学部生,卒後教育,大学院教育の時点であり,この際に最大の効果を発揮します。観察者により見える部位が異なりますので,DVDは複数名で閲覧すると効果的です。
文献
1) 村上 弦:外科系医師の卒後研修としてのfresh cadaver dissectionと生前同意.日本医事新報, 4261(12月24日号):53-58, 2005.
2) 今井浩三,青木光広,辰巳治之,村上 弦:平成18年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)実績報告書.「未固定凍結標本を用いた手術解剖教育の確立」, 2007.
3) Aoki M, Takasaki H, Muraki T, et al:Strain of the ulnar nerve at the elbow and wrist during throwing motion. J Bone Joint Surg, 87-A:2508-2514, 2005.
全文表示する
閉じる
目次
頚部の筋
CLIP1 胸鎖乳突筋,舌骨下筋,舌骨上筋,頚長筋をみる
胸鎖乳突筋,舌骨下筋,舌骨上筋をみる
舌骨下筋をみる
舌骨上筋をみる
顎舌骨筋をみる
甲状軟骨,茎突舌骨筋をみる
オトガイ舌骨筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
舌骨上筋群を確かめる
頚長筋を確かめる
胸鎖乳突筋を確かめる
anatomical words and phrases【頚部の筋】
胸部の筋,神経,骨
CLIP2 腕神経叢,斜角筋,椎骨動脈をみる
腕神経叢,椎骨動脈をみる
腕神経叢,斜角筋をみる
腕神経叢をみる
斜角筋,頚長筋をみる
斜角筋群をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
腕神経叢を確かめる
甲状頚動脈を確かめる
CLIP3 胸鎖関節,鎖骨周囲の筋をみる
胸鎖関節をみる
胸鎖関節,胸鎖乳突筋付着部をみる
胸鎖関節,関節円板をみる
鎖骨下筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
胸鎖関節を確かめる
鎖骨下筋を確かめる
CLIP4 頚長筋,内・外肋間筋,肋間神経,肋骨挙筋をみる
内・外肋間筋をみる
前斜角筋,頚長筋,頭長筋をみる
頚長筋,頭長筋をみる
肋間神経,最内肋間筋をみる
肋骨挙筋,横突間筋をみる
肋骨挙筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
内肋間筋,外肋間筋を確かめる
肋間からの胸腔内穿刺
anatomical words and phrases【胸部の筋,神経,骨】
腹部の筋
CLIP5 横隔膜,腹直筋,内・外腹斜筋,腹横筋,腰方形筋をみる
腹直筋をみる
横隔膜の胸側,心膜脂肪をみる
横隔膜の腹側をみる
錐体筋,腹直筋をみる
外腹斜筋をみる
内腹斜筋をみる
腹横筋をみる
腸肋筋,腰方形筋をみる
恥骨結合をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
横隔膜を確かめる
横隔膜の動き(腹圧)を確かめる
内・外腹斜筋を確かめる
腹横筋を確かめる
anatomical words and phrases【腹部の筋】
背筋,脊柱起立筋
CLIP6 背筋浅層をみる
僧帽筋をみる
広背筋をみる
前鋸筋をみる
菱形筋をみる
肩甲挙筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
前鋸筋を確かめる
肩甲挙筋を確かめる
CLIP7 頭頚部固有背筋をみる
頭半棘筋,頭最長筋をみる
頭板状筋,頚板状筋をみる
頭板状筋,頭半棘筋,頚最長筋,頭最長筋をみる
後頭下筋群をみる
後頭下三角をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
頭半棘筋を確かめる
後頭下筋群を確かめる
第3後頭神経を確かめる
CLIP8 腸肋筋,最長筋,回旋筋,横突間筋,多裂筋をみる
腸肋筋,最長筋,腰方形筋をみる
脊柱起立筋をみる
胸最長筋をみる
腰多裂筋をみる
腰多裂筋,胸半棘筋をみる
横突棘筋群をみる
長回旋筋をみる
短回旋筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
棘筋,頭最長筋,頚最長筋を確かめる
半棘筋,多裂筋,回旋筋を確かめる
anatomical words and phrases【背筋,脊柱起立筋】
脊椎
CLIP9 頚椎をみる
頚椎上部後面をみる
頚椎を左斜め前方からみる
頚椎を右斜め後方からみる
頚椎下部後面をみる
椎骨動脈,環軸関節,環椎後頭関節をみる
環椎横靱帯をみる
翼状靱帯,歯突起をみる
頚椎椎間関節をみる
黄色靱帯をみる
黄色靱帯をみる(拡大)
解剖
機能解剖
臨床への応用
理学療法関連の臨床への応用
環椎水平断面を確かめる
環軸関節を確かめる
頚椎椎間孔とLuschka関節を確かめる
椎骨動脈の走行を確かめる
CLIP10 胸椎,肋椎関節をみる
下位胸椎をみる
胸椎椎弓をみる
肋椎関節を背側からみる
肋椎関節を腹側からみる
下位胸椎をみる
後縦靱帯をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
胸椎椎体を確かめる
腰椎椎体を確かめる
肋横突関節を確かめる
胸椎,腰椎の椎間関節を確かめる
CLIP11 腰椎椎間関節,腰椎線維輪をみる
腰椎椎間関節をみる
腰椎椎間関節を縦切りでみる
腰椎線維輪をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
神経根後枝の内側枝を確かめる
anatomical words and phrases【脊椎】
腰神経叢,仙骨神経叢
CLIP12 腰・仙骨神経叢,内閉鎖筋,馬尾,硬膜管をみる
腰椎部硬膜管内腔をみる
腰仙骨靱帯をみる
内閉鎖筋,坐骨神経をみる
内閉鎖筋,閉鎖神経をみる
仙骨神経叢をみる
腰椎硬膜,椎弓,黄色靱帯をみる
硬膜管内をみる
腰椎部硬膜内腔をみる
筋肉の解剖
神経の解剖
機能解剖
臨床への応用
CLIP13 腰神経根,椎間板をみる
腰椎,仙骨神経根をみる
第4,5腰神経をみる
腰神経叢をみる
腰椎,仙骨神経根をみる
腰椎,仙骨神経根,外側ヘルニアをみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
anatomical words and phrases【腰神経叢,仙骨神経叢】
参考文献
索引
CLIP1 胸鎖乳突筋,舌骨下筋,舌骨上筋,頚長筋をみる
胸鎖乳突筋,舌骨下筋,舌骨上筋をみる
舌骨下筋をみる
舌骨上筋をみる
顎舌骨筋をみる
甲状軟骨,茎突舌骨筋をみる
オトガイ舌骨筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
舌骨上筋群を確かめる
頚長筋を確かめる
胸鎖乳突筋を確かめる
anatomical words and phrases【頚部の筋】
胸部の筋,神経,骨
CLIP2 腕神経叢,斜角筋,椎骨動脈をみる
腕神経叢,椎骨動脈をみる
腕神経叢,斜角筋をみる
腕神経叢をみる
斜角筋,頚長筋をみる
斜角筋群をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
腕神経叢を確かめる
甲状頚動脈を確かめる
CLIP3 胸鎖関節,鎖骨周囲の筋をみる
胸鎖関節をみる
胸鎖関節,胸鎖乳突筋付着部をみる
胸鎖関節,関節円板をみる
鎖骨下筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
胸鎖関節を確かめる
鎖骨下筋を確かめる
CLIP4 頚長筋,内・外肋間筋,肋間神経,肋骨挙筋をみる
内・外肋間筋をみる
前斜角筋,頚長筋,頭長筋をみる
頚長筋,頭長筋をみる
肋間神経,最内肋間筋をみる
肋骨挙筋,横突間筋をみる
肋骨挙筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
内肋間筋,外肋間筋を確かめる
肋間からの胸腔内穿刺
anatomical words and phrases【胸部の筋,神経,骨】
腹部の筋
CLIP5 横隔膜,腹直筋,内・外腹斜筋,腹横筋,腰方形筋をみる
腹直筋をみる
横隔膜の胸側,心膜脂肪をみる
横隔膜の腹側をみる
錐体筋,腹直筋をみる
外腹斜筋をみる
内腹斜筋をみる
腹横筋をみる
腸肋筋,腰方形筋をみる
恥骨結合をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
横隔膜を確かめる
横隔膜の動き(腹圧)を確かめる
内・外腹斜筋を確かめる
腹横筋を確かめる
anatomical words and phrases【腹部の筋】
背筋,脊柱起立筋
CLIP6 背筋浅層をみる
僧帽筋をみる
広背筋をみる
前鋸筋をみる
菱形筋をみる
肩甲挙筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
前鋸筋を確かめる
肩甲挙筋を確かめる
CLIP7 頭頚部固有背筋をみる
頭半棘筋,頭最長筋をみる
頭板状筋,頚板状筋をみる
頭板状筋,頭半棘筋,頚最長筋,頭最長筋をみる
後頭下筋群をみる
後頭下三角をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
頭半棘筋を確かめる
後頭下筋群を確かめる
第3後頭神経を確かめる
CLIP8 腸肋筋,最長筋,回旋筋,横突間筋,多裂筋をみる
腸肋筋,最長筋,腰方形筋をみる
脊柱起立筋をみる
胸最長筋をみる
腰多裂筋をみる
腰多裂筋,胸半棘筋をみる
横突棘筋群をみる
長回旋筋をみる
短回旋筋をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
棘筋,頭最長筋,頚最長筋を確かめる
半棘筋,多裂筋,回旋筋を確かめる
anatomical words and phrases【背筋,脊柱起立筋】
脊椎
CLIP9 頚椎をみる
頚椎上部後面をみる
頚椎を左斜め前方からみる
頚椎を右斜め後方からみる
頚椎下部後面をみる
椎骨動脈,環軸関節,環椎後頭関節をみる
環椎横靱帯をみる
翼状靱帯,歯突起をみる
頚椎椎間関節をみる
黄色靱帯をみる
黄色靱帯をみる(拡大)
解剖
機能解剖
臨床への応用
理学療法関連の臨床への応用
環椎水平断面を確かめる
環軸関節を確かめる
頚椎椎間孔とLuschka関節を確かめる
椎骨動脈の走行を確かめる
CLIP10 胸椎,肋椎関節をみる
下位胸椎をみる
胸椎椎弓をみる
肋椎関節を背側からみる
肋椎関節を腹側からみる
下位胸椎をみる
後縦靱帯をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
胸椎椎体を確かめる
腰椎椎体を確かめる
肋横突関節を確かめる
胸椎,腰椎の椎間関節を確かめる
CLIP11 腰椎椎間関節,腰椎線維輪をみる
腰椎椎間関節をみる
腰椎椎間関節を縦切りでみる
腰椎線維輪をみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
神経根後枝の内側枝を確かめる
anatomical words and phrases【脊椎】
腰神経叢,仙骨神経叢
CLIP12 腰・仙骨神経叢,内閉鎖筋,馬尾,硬膜管をみる
腰椎部硬膜管内腔をみる
腰仙骨靱帯をみる
内閉鎖筋,坐骨神経をみる
内閉鎖筋,閉鎖神経をみる
仙骨神経叢をみる
腰椎硬膜,椎弓,黄色靱帯をみる
硬膜管内をみる
腰椎部硬膜内腔をみる
筋肉の解剖
神経の解剖
機能解剖
臨床への応用
CLIP13 腰神経根,椎間板をみる
腰椎,仙骨神経根をみる
第4,5腰神経をみる
腰神経叢をみる
腰椎,仙骨神経根をみる
腰椎,仙骨神経根,外側ヘルニアをみる
解剖
機能解剖
臨床への応用
anatomical words and phrases【腰神経叢,仙骨神経叢】
参考文献
索引
全文表示する
閉じる
書籍で理解,動画で納得。わが国初の脊椎モーションアトラス
札幌医大解剖学第二講座で製作された「新鮮解剖体を用いたバーチュアル解剖アトラス」をDVDに収録し,組織の「動き」をみながら脊椎・脊柱の手術時のアプローチ,また日常診療,リハビリテーション,運動療法などを行う方法を学ぶためのアトラス。2008年に刊行した「上肢・体幹」,2009年に刊行した「下肢・骨盤」に続く,「モーション解剖アトラス」シリーズ第3作である。
脊椎は上肢・下肢のいわゆる四肢の関節と比べ可動性は小さいが,身体の支柱となると同時に四肢の運動の根幹をなし,運動器として重要な役割を演じている。また,脊椎には多くの筋肉が複雑に付着しており,それら筋肉をはじめとする組織の動きをわかりやすく表現している。
書籍では頚部の筋・胸部の筋・神経・骨,腹部の筋,背筋・脊柱起立筋,脊椎,腰神経叢・仙骨神経叢の解剖,機能解剖について説明し,さらには実際の臨床への知識の応用が図れるような内容となっている。動画に収載した各CLIPごとに「ベストモーション」画像を大きく掲載,さらに「エクストラモーション」画像とそれぞれの画像に連動したシェーマで,動画の内容を詳しく解説している。そして各CLIPで扱った部位の解剖,機能解剖,また臨床への応用についても詳説。単なるビデオ解説書にとどまらない「脊椎アトラス」としても満足できる内容である。