新OS NOW No.25

基本整形外科手技

検査法,外来・病棟処置法,手術法

基本整形外科手技

■担当編集委員 清水 克時

定価 9,900円(税込) (本体9,000円+税)
  • A4判  220ページ  イラスト300点
  • 2005年1月28日刊行
  • ISBN978-4-7583-0625-6

イラストでわかる! 整形外科の基本手技

2004年から臨床研修(スーパーローテーション)が必修化されている。本書は,日本整形外科学会の作成した新しい整形外科臨床研修カリキュラムに沿って項目を選定した。「検査法」,「外来・病棟処置法」,「手術法」の3章で構成され,それぞれ基本的な手技を豊富なイラストを交えて具体的にわかりやすく解説している。2年間の臨床研修で整形外科を選択するスーパーローテーター医師や専門医をめざす整形外科医はもとより,指導医の先生方にもテキストとして利用していただける内容となっている。

■シリーズ編集委員
高岡邦夫/岩本幸英/落合直之/清水克時

■シリーズ編集顧問
林浩一郎


序文

 整形外科の歴史をふりかえると,昔は一人の整形外科医が関節でも脊椎でも骨折でも何でも広くあつかっていたのが,だんだんと狭い分野を深く担当するというふうに,専門分化の方向で学問を進化させてきたことがわかります。現在の整形外科は,たくさんの専門分野(サブスペシャリティー)にわかれています。文明が発展し医学が高度に発達した現代では,整形外科の分化はやむを得ないと思います。しかし,分化の時代だからこそ統合性に大きな価値があります。家庭医や総合診療科の価値が再認識されてきたのはこのような流れです。整形外科のなかでも統合性は重要です。整形外科が分化した現在,昔のような統合性を実現できるのは,卒後研修です。医師の「たまご」から「たけのこ」になり,専門医を取得する頃,最後の研修段階において,高い統合性を備えた整形外科医が生まれるような研修システムを構築する必要があります。
 2004年から,医師免許取得後の2年間の臨床研修(スーパーローテーション)が必修化されました。臨床研修における必修科目に整形外科は含まれていませんが,厚生労働省が提示した卒後臨床研修の到達目標の中には,数多くの整形外科関連疾患が含まれています。日本整形外科学会では,厚生労働省が提示した卒後臨床研修の到達目標との整合性を保ちながら,全国の医療施設で統一した研修ができるように,整形外科関連疾患の研修カリキュラムを作成しています。
 メジカルビュー社では,新OS NOWの前のシリーズOS NOW No.6で1992年5月に「整形外科基本手術手技の進歩」というテーマを取り上げました。この号は大変好評で,その後項目を追加し,1995年10月に単行本になりました。今回新OS NOW No.25で同じテーマを取り上げたのは,前回より年数を経ていること,新しい臨床研修システムに対応するためです。日本整形外科学会の作成した整形外科臨床研修カリキュラムに沿って項目を選定し,編集委員会で吟味しました。執筆陣には,大学病院,一般病院の医師だけでなく,開業医の先生方にも参加していただきました。
 本書が,2年間の臨床研修で整形外科を選択するスーパーローテーター医師や専門医をめざす整形外科医はもとより,指導医の先生方にもテキストとして利用されるよう願っています。

2005年1月
清水克時
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目次

[検査法]
  病歴のとり方と記載法 石井清一
  肩・肘関節の診断法 山本宣幸,井樋栄二
  膝関節の診断法 村津裕嗣,黒坂昌弘
  股関節疾患の診断法 武者芳朗,水谷一裕
  神経学的所見のとり方 清水敬親
  脊髄造影検査 杉山誠一
  神経生理学的検査 町田正文
[外来・病棟処置法]
 ●外来処置
  ギプス固定の方法 米湊 裕,桜井 修
  小児の骨折に対する治療 石井良章
  四肢関節脱臼に対する治療 中村光伸,糸満盛憲
  新鮮靱帯損傷の一般的処置 中村英次郎
  関節穿刺・注射 吉原愛雄,根本孝一
  自己血輸血 山崎 聡,冨士武史
 ●病棟処置
  四肢骨折に対する牽引 井原成男,山口拓嗣 
  ハローベストの活用とその装着法 宮本 敬,清水克時
[手術法] 
  脊椎手術における手術道具の使用法 松井寿夫
  関節手術における手術道具の使用法 河野俊介,佛淵孝夫
  骨折手術の基本原則 田中 正
  開放性骨折の治療原則 中瀬尚長,入澤太郎
  脊椎・脊髄外傷の治療原則 種市 洋
  腱縫合法 梁瀬義章
  神経縫合法 玉井和夫,岡島誠一郎
  血管縫合法 土井一輝
  皮膚縫合法 山田 潔,光嶋 勲
  膝関節鏡の手技 竹田賢一
  肩関節鏡の手技 福田公孝
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