基礎臨床技能シリーズ 3
検査結果の読み方,考え方
定価 3,740円(税込) (本体3,400円+税)
- B5判 256ページ 2色
- 2006年1月31日刊行
- ISBN978-4-7583-0052-0
序文
現代の臨床において臨床検査はなくてはならないものである。
昨今は医療面接や身体診察をおろそかにして,画像診断や検査所見により多く依存する傾向がある。しかし,検査をより効率よく使うためには,医療面接や身体診察から検査前確率を高めておく必要がある。そのうえで,検査の特性を知り的確な臨床判断ができるものと思う。
本書の総論では,臨床検査の臨床推論をはじめ,臨床検査を用いるうえで必修の事項が述べられている。臨床検査のピットフォール(陥穽)に落ちないためにもぜひ理解して欲しい。各論においては各検査の目的・適応・異常の場合考えられる疾患が述べられている。さらに異常のメカニズムについても比較的詳しく述べられており,臨床検査を単なる記憶レベルで判断するのでなく,病態を考えたうえで判断するのに役立つものと思う。
実は,本シリーズの理念から考え基本的検査の手技についても述べたかったが,むしろ臨床実習の現場で習得すべきことと考え,あえて記さなかった。
学生諸君においては必ずや基本検査を自ら行うことによって,検査の有効性とともに限界を実感してほしい。
診療参加型教育において学生諸君が学ぶべきこととして,臨床推論をあげたい。臨床推論とは,推理小説の中で探偵が犯人をみつけていくように,医師が多くの情報の中から病因・病態を探しだしていく,というものといえる。参加型という名前に捕われて,採血をしたとか,一針縫った,というような面ばかり意識がいっている嫌いがあるが,この時期に最も身につけてほしいことは臨床推論の考え方であり,姿勢である。その意味において臨床検査を用いて診断に至る過程は,学生諸君に最もよい修練の場を提供するものと思う。
本書が臨床検査のみならず,臨床推論の学習の一助となれば幸いである。
最後に,,多くの著者にご協力いただけたことを編者として深く感謝申し上げたい。また,粘り強く仕事をしていただいたメジカルビュー社石田奈緒美氏に深謝する。
平成17年12月
北村 聖
昨今は医療面接や身体診察をおろそかにして,画像診断や検査所見により多く依存する傾向がある。しかし,検査をより効率よく使うためには,医療面接や身体診察から検査前確率を高めておく必要がある。そのうえで,検査の特性を知り的確な臨床判断ができるものと思う。
本書の総論では,臨床検査の臨床推論をはじめ,臨床検査を用いるうえで必修の事項が述べられている。臨床検査のピットフォール(陥穽)に落ちないためにもぜひ理解して欲しい。各論においては各検査の目的・適応・異常の場合考えられる疾患が述べられている。さらに異常のメカニズムについても比較的詳しく述べられており,臨床検査を単なる記憶レベルで判断するのでなく,病態を考えたうえで判断するのに役立つものと思う。
実は,本シリーズの理念から考え基本的検査の手技についても述べたかったが,むしろ臨床実習の現場で習得すべきことと考え,あえて記さなかった。
学生諸君においては必ずや基本検査を自ら行うことによって,検査の有効性とともに限界を実感してほしい。
診療参加型教育において学生諸君が学ぶべきこととして,臨床推論をあげたい。臨床推論とは,推理小説の中で探偵が犯人をみつけていくように,医師が多くの情報の中から病因・病態を探しだしていく,というものといえる。参加型という名前に捕われて,採血をしたとか,一針縫った,というような面ばかり意識がいっている嫌いがあるが,この時期に最も身につけてほしいことは臨床推論の考え方であり,姿勢である。その意味において臨床検査を用いて診断に至る過程は,学生諸君に最もよい修練の場を提供するものと思う。
本書が臨床検査のみならず,臨床推論の学習の一助となれば幸いである。
最後に,,多くの著者にご協力いただけたことを編者として深く感謝申し上げたい。また,粘り強く仕事をしていただいたメジカルビュー社石田奈緒美氏に深謝する。
平成17年12月
北村 聖
全文表示する
閉じる
目次
I.臨床検査学総論
検査の選び方と判読の基礎 阿部好文,北村 聖
測定とは
検査の選定
検査結果の読み方
基準値の概念 阿部好文,北村 聖
正常値から基準値へ
基準値と臨床判断決定値(病態識別値)の違い
臨床判断決定値
基準範囲はどのように決めるか
検査結果の臨床推論−evidence based diagnosis(EBD) 三宅一徳
EBDの基礎
EBDの実践
EBD実践の注意点
最後に
セット検査の考え方 阿部好文,北村 聖
臨床検査の効率的利用
スクリーニングのためのセット検査
スクリーニング検査とセット検査
検体採取の方法 高木 康
採血
採尿
髄液(腰椎穿刺)
胸水(胸腔穿刺)
腹水(腹腔穿刺)
採痰
正しい検体の取り扱い
小児,高齢者の検査値の特徴 阿部好文,北村 聖
小児の検査値の特徴
高齢者の検査値の特徴
II.臨床検査学各論
末梢血液検査 北村 聖
赤血球数(RBC),血色素量〔ヘモグロビン〕(Hb),ヘマトクリット(Ht),網赤血球数(Ret)
白血球数(WBC)
血小板数(Plt)
白血球像,白血球分類
直接クームス試験〔直接グロブリン試験〕,ハム試験,赤血球浸透圧抵抗試験
出血時間
プロトロンビン時間(PT)
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
フィブリノゲン
フィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)
D-ダイマー〔D-Dダイマー〕
トロンビン・アンチトロンビンIII複合体(TAT)
プラスミン・α2-プラスミンインヒビター複合体〔PICテスト〕(PPIC)
血液生化学的検査(ホルモン以外) 桑 克彦
血清総蛋白(TP)
血清アルブミン(ALB)
アルブミン/グロブリン比(A/G比)
血清蛋白分画(PF)
免疫電気泳動法(IEP)
アンモニア(NH3)
血清尿酸(UA)
血清クレアチニン(Cr)
尿クレアチニン(Cr)
クレアチニンクリアランス(Ccr)
血中クレアチン,尿クレアチン
血中尿素窒素(BUN)
フェリチン
総鉄結合能(TIBC),不飽和鉄結合能(UIBC)
鉄〔血清鉄〕(Fe)
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT〈GPT〉)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST〈GOT〉)
AST/ALT〔GOT/GPT〕比による鑑別診断
γ-グルタミルトランスフェラ−ゼ(γ-GTP)〈γ-GTP〉
乳酸脱水素酵素(LD)
乳酸脱水素酵素アイソエンザイム
アミラーゼ(AMY)
アミラーゼアイソエンザイム
アルカリホスファターゼ(ALP)
アルカリホスファターゼアイソエンザイム
血漿レニン活性(PRA)〔血漿レニン濃度(PRC)〕
クレアチンキナーゼ(CK)〔クレアチンホスキナホーゼ(CPK)〕
クレアチンキナーゼアイソエンザイム〔クレアチンホスキナホーゼアイソエンザイム〕
コリンエステラーゼ(ChE)
ミオグロビン(Mb)
心筋トロポニンT(cTnT)
総ビリルビン(T-BIL)
間接ビリルビン
直接ビリルビン
総コレステロール(TCHO)
HDL-コレステロール(HDL-C)
トリグリセリド〔中性脂肪〕(TG)
血液生化学的検査(ホルモン) 新谷かおり,福本誠二,渡邉秀美代,竹田 秀
成長ホルモン(GH),ソマトメジンC(IGF-I)
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH),コルチゾール,尿中遊離コルチゾール
黄体形成ホルモン(LH),卵胞刺激ホルモン(FSH)
甲状腺刺激ホルモン(TSH),遊離サイロキシン(FT4),遊離トリヨードサイロニン(FT3)
プロラクチン(PRL)
抗利尿ホルモン(ADH)
TSH受容体抗体(TRAb),甲状腺刺激抗体(TSAb)
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗TPOAb),抗サイログロブリン抗体(抗TgAb)
副甲状腺ホルモン(PTH)
副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)
1α,25-水酸化ビタミンD
カルシトニン
17-水酸化副腎皮質ステロイド(17-OHCS),17-ケトステロイド(17-KS)
硫酸デヒドロエピアンドロステロン(DHEA-S)
レニン,アルドステロン
カテコラミン
メタネフリン(MN),ノルメタネフリン(NMN)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG),妊娠反応
インスリン,C-ペプチド
心房性Na利尿ポリペプチド(ANP),脳性Na利尿ポリペプチド(BNP)
血清免疫学的検査 伊藤喜久,武田 悟
補体価(CH50)
C3,C4
免疫グロブリンG(IgG)
免疫グロブリンA(IgA)
免疫グロブリンM(IgM)
免疫グロブリンE(IgE)〔IgE定量,アレルゲン特異IgE検査〕
ヒスタミン遊離試験
リウマチ因子(RF)
抗核抗体(AN)
抗DNA抗体〔抗ds-DNA抗体,抗ss-DNA抗体〕
抗ミトコンドリア抗体(AMA)
CD4,CD8
赤血球沈降速度〔赤沈,血沈〕(ERS)
C反応性蛋白(CRP)
尿検査・糞便検査 (髄液検査) 高木 康
尿蛋白
尿潜血
尿糖
尿ウロビリノゲン,尿ビリルビン
尿ケトン体
尿沈渣
便潜血〔便中ヘモグロビン〕
髄液(CSF)
電解質・動脈血液ガス分析 阿部好文
ナトリウム(Na)
カリウム(K)
塩素(Cl),塩化物
カルシウム(Ca)
リン(P),無機リン(IP)
塩基過剰(BE)
血漿HCO3−濃度
動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)
動脈血酸素分圧(PaO2)
動脈血pH
心電図・心機能検査 後藤英司
心電図(ECG,EKG)
P波
PR間隔
QRS波
ST部分
T波・QT間隔・U波
呼吸機能検査 滝澤 始
呼吸機能検査:入門編
スパイロメトリー
フローボリューム曲線
気道可逆性試験と気道過敏性試験
機能的残気量〔肺気量分画〕(FRC)
肺拡散能力検査,一酸化炭素肺拡散能(DLCO)
クロージングボリューム(CV)
換気力学
脳波・筋電図検査 岡部慎吾,宇川義一
脳波(EEG)
針筋電図(nEMG)
神経伝導検査(NCS)
神経筋接合部機能検査〔連発刺激による誘導筋電図〕
誘発電位(EP)
経頭蓋磁気刺激法(TMS)
微生物学検査 奥住捷子,増田道明,吉田 敦
呼吸器系材料の一般細菌培養検査
泌尿器系材料の一般細菌培養検査
消化器系材料の一般細菌培養検査
血液・髄液の一般細菌培養検査
膿・穿刺液などの一般細菌培養検査
嫌気性培養
一般細菌薬剤感受性試験
抗酸菌培養検査
抗酸菌遺伝子検査
抗酸菌薬剤感受性試験
ナイアシンテスト
ツベルクリン反応
抗ストレプトリジンO抗体(ASO)
尿素呼気試験(13C-ウレアブレステスト)
マイコプラズマ類 寒冷凝集反応〔寒冷赤血球凝集反応〕
A型肝炎ウイルス(HAV)
B型肝炎ウイルス(HBV)
C型肝炎ウイルス(HCV)
C型肝炎ウイルス(HCV)群別判定〔HCVセロタイプ〕
C型肝炎ウイルス遺伝子検査(HCV-RNA)
成人T細胞白血病ウイルス(ATLV)抗体〔ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)抗体〕
ヒト免疫不全ウイルス抗体(HIV-Ab)
EBウイルス抗体(EBV-Ab)
サイトメガロウイルス抗体
エンドトキシン
β-D-グルカン〔(1→3)-β-D-グルカン〕
輸血検査 石田 明,半田 誠
ABO血液型検査
Rho血液型検査
交差適合試験
不規則抗体スクリーニング検査
検査の選び方と判読の基礎 阿部好文,北村 聖
測定とは
検査の選定
検査結果の読み方
基準値の概念 阿部好文,北村 聖
正常値から基準値へ
基準値と臨床判断決定値(病態識別値)の違い
臨床判断決定値
基準範囲はどのように決めるか
検査結果の臨床推論−evidence based diagnosis(EBD) 三宅一徳
EBDの基礎
EBDの実践
EBD実践の注意点
最後に
セット検査の考え方 阿部好文,北村 聖
臨床検査の効率的利用
スクリーニングのためのセット検査
スクリーニング検査とセット検査
検体採取の方法 高木 康
採血
採尿
髄液(腰椎穿刺)
胸水(胸腔穿刺)
腹水(腹腔穿刺)
採痰
正しい検体の取り扱い
小児,高齢者の検査値の特徴 阿部好文,北村 聖
小児の検査値の特徴
高齢者の検査値の特徴
II.臨床検査学各論
末梢血液検査 北村 聖
赤血球数(RBC),血色素量〔ヘモグロビン〕(Hb),ヘマトクリット(Ht),網赤血球数(Ret)
白血球数(WBC)
血小板数(Plt)
白血球像,白血球分類
直接クームス試験〔直接グロブリン試験〕,ハム試験,赤血球浸透圧抵抗試験
出血時間
プロトロンビン時間(PT)
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
フィブリノゲン
フィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)
D-ダイマー〔D-Dダイマー〕
トロンビン・アンチトロンビンIII複合体(TAT)
プラスミン・α2-プラスミンインヒビター複合体〔PICテスト〕(PPIC)
血液生化学的検査(ホルモン以外) 桑 克彦
血清総蛋白(TP)
血清アルブミン(ALB)
アルブミン/グロブリン比(A/G比)
血清蛋白分画(PF)
免疫電気泳動法(IEP)
アンモニア(NH3)
血清尿酸(UA)
血清クレアチニン(Cr)
尿クレアチニン(Cr)
クレアチニンクリアランス(Ccr)
血中クレアチン,尿クレアチン
血中尿素窒素(BUN)
フェリチン
総鉄結合能(TIBC),不飽和鉄結合能(UIBC)
鉄〔血清鉄〕(Fe)
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT〈GPT〉)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST〈GOT〉)
AST/ALT〔GOT/GPT〕比による鑑別診断
γ-グルタミルトランスフェラ−ゼ(γ-GTP)〈γ-GTP〉
乳酸脱水素酵素(LD)
乳酸脱水素酵素アイソエンザイム
アミラーゼ(AMY)
アミラーゼアイソエンザイム
アルカリホスファターゼ(ALP)
アルカリホスファターゼアイソエンザイム
血漿レニン活性(PRA)〔血漿レニン濃度(PRC)〕
クレアチンキナーゼ(CK)〔クレアチンホスキナホーゼ(CPK)〕
クレアチンキナーゼアイソエンザイム〔クレアチンホスキナホーゼアイソエンザイム〕
コリンエステラーゼ(ChE)
ミオグロビン(Mb)
心筋トロポニンT(cTnT)
総ビリルビン(T-BIL)
間接ビリルビン
直接ビリルビン
総コレステロール(TCHO)
HDL-コレステロール(HDL-C)
トリグリセリド〔中性脂肪〕(TG)
血液生化学的検査(ホルモン) 新谷かおり,福本誠二,渡邉秀美代,竹田 秀
成長ホルモン(GH),ソマトメジンC(IGF-I)
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH),コルチゾール,尿中遊離コルチゾール
黄体形成ホルモン(LH),卵胞刺激ホルモン(FSH)
甲状腺刺激ホルモン(TSH),遊離サイロキシン(FT4),遊離トリヨードサイロニン(FT3)
プロラクチン(PRL)
抗利尿ホルモン(ADH)
TSH受容体抗体(TRAb),甲状腺刺激抗体(TSAb)
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗TPOAb),抗サイログロブリン抗体(抗TgAb)
副甲状腺ホルモン(PTH)
副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)
1α,25-水酸化ビタミンD
カルシトニン
17-水酸化副腎皮質ステロイド(17-OHCS),17-ケトステロイド(17-KS)
硫酸デヒドロエピアンドロステロン(DHEA-S)
レニン,アルドステロン
カテコラミン
メタネフリン(MN),ノルメタネフリン(NMN)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG),妊娠反応
インスリン,C-ペプチド
心房性Na利尿ポリペプチド(ANP),脳性Na利尿ポリペプチド(BNP)
血清免疫学的検査 伊藤喜久,武田 悟
補体価(CH50)
C3,C4
免疫グロブリンG(IgG)
免疫グロブリンA(IgA)
免疫グロブリンM(IgM)
免疫グロブリンE(IgE)〔IgE定量,アレルゲン特異IgE検査〕
ヒスタミン遊離試験
リウマチ因子(RF)
抗核抗体(AN)
抗DNA抗体〔抗ds-DNA抗体,抗ss-DNA抗体〕
抗ミトコンドリア抗体(AMA)
CD4,CD8
赤血球沈降速度〔赤沈,血沈〕(ERS)
C反応性蛋白(CRP)
尿検査・糞便検査 (髄液検査) 高木 康
尿蛋白
尿潜血
尿糖
尿ウロビリノゲン,尿ビリルビン
尿ケトン体
尿沈渣
便潜血〔便中ヘモグロビン〕
髄液(CSF)
電解質・動脈血液ガス分析 阿部好文
ナトリウム(Na)
カリウム(K)
塩素(Cl),塩化物
カルシウム(Ca)
リン(P),無機リン(IP)
塩基過剰(BE)
血漿HCO3−濃度
動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)
動脈血酸素分圧(PaO2)
動脈血pH
心電図・心機能検査 後藤英司
心電図(ECG,EKG)
P波
PR間隔
QRS波
ST部分
T波・QT間隔・U波
呼吸機能検査 滝澤 始
呼吸機能検査:入門編
スパイロメトリー
フローボリューム曲線
気道可逆性試験と気道過敏性試験
機能的残気量〔肺気量分画〕(FRC)
肺拡散能力検査,一酸化炭素肺拡散能(DLCO)
クロージングボリューム(CV)
換気力学
脳波・筋電図検査 岡部慎吾,宇川義一
脳波(EEG)
針筋電図(nEMG)
神経伝導検査(NCS)
神経筋接合部機能検査〔連発刺激による誘導筋電図〕
誘発電位(EP)
経頭蓋磁気刺激法(TMS)
微生物学検査 奥住捷子,増田道明,吉田 敦
呼吸器系材料の一般細菌培養検査
泌尿器系材料の一般細菌培養検査
消化器系材料の一般細菌培養検査
血液・髄液の一般細菌培養検査
膿・穿刺液などの一般細菌培養検査
嫌気性培養
一般細菌薬剤感受性試験
抗酸菌培養検査
抗酸菌遺伝子検査
抗酸菌薬剤感受性試験
ナイアシンテスト
ツベルクリン反応
抗ストレプトリジンO抗体(ASO)
尿素呼気試験(13C-ウレアブレステスト)
マイコプラズマ類 寒冷凝集反応〔寒冷赤血球凝集反応〕
A型肝炎ウイルス(HAV)
B型肝炎ウイルス(HBV)
C型肝炎ウイルス(HCV)
C型肝炎ウイルス(HCV)群別判定〔HCVセロタイプ〕
C型肝炎ウイルス遺伝子検査(HCV-RNA)
成人T細胞白血病ウイルス(ATLV)抗体〔ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)抗体〕
ヒト免疫不全ウイルス抗体(HIV-Ab)
EBウイルス抗体(EBV-Ab)
サイトメガロウイルス抗体
エンドトキシン
β-D-グルカン〔(1→3)-β-D-グルカン〕
輸血検査 石田 明,半田 誠
ABO血液型検査
Rho血液型検査
交差適合試験
不規則抗体スクリーニング検査
全文表示する
閉じる
医学生向け この1冊で検査についてすべてわかる
本書では,いわゆる臨床検査のみならず,心電図,呼吸機能検査,脳波・筋電図検査,輸血検査を含めて,学生が学ぶべき検査の「検査目的」「検査適応」「基準値」「異常値を示すとき」を1項目ごとに簡潔に解説した。ただ単に基準値,異常値の数値を引くのではなく,異常値がでたときにからだで何が起きているを模式図などを使いながら,わかりやすく解説している。
また,検査についての基本的な考え方も身につけてもらうべく,総論として「基準値の概念」「セット検査の考え方」「検体採取の方法」「小児,高齢者の検査値の特徴」等を掲載した。