関節外科
2015年4月増刊号 Vol.34 No.13
整形外科基礎の最前線2015
定価 5,500円(税込) (本体5,000円+税)
- B5判 200ページ
- 2015年4月1日刊行
電子版
目次
■特集:整形外科基礎の最前線2015 企画・編集:小宮節郎
・増殖制御型アデノウイルスの独自開発から医師主導治験へ−革新的がん治療薬を目指して− 永野 聡ほか
背景
科学的背景
治験準備
将来的な展望
・オートファジーの軟骨細胞における役割と変形性膝関節症への病態関与の可能性 松下雄彦ほか
はじめに
オートファジーについて
マクロオートファジー制御分子メカニズム
オートファジーの病態関与
オートファジーと軟骨細胞
成長軟骨におけるオートファジー
関節軟骨におけるオートファジー
ラパマイシンのOA進行抑制効果
結語
・椎間板変性の機序と再生の可能性−基礎研究から臨床研究まで− 角谷賢一朗ほか
はじめに
椎間板変性の機序
尾椎静的圧迫モデルを用いた検討から
動的負荷培養装置を用いた検討から
椎間板細胞に対する栄養供給の観点から−SIRT1の発現とオートファジーの関与について−
椎間板再生に関する研究
成長因子治療
遺伝子治療
細胞移植治療
まとめ
・磁性化幹細胞と外磁場装置を用いた骨髄間葉系幹細胞移植における生体発光イメージングを用いた移植細胞の動態解析 兒玉 祥ほか
はじめに
ルシフェラーゼ遺伝子をもつ磁性化幹細胞の樹立
外磁場発生装置
生体発光イメージング
大腿骨難治性骨折モデルの作製,細胞移植
方法
結果
考察
まとめ
・痛みのニューロイメージング−主観と客観− 池本竜則ほか
はじめに
脳を調べることで痛みを客観的に評価できるか
「痛い」と感じる刺激と脳反応
痛みの強度を決定する脳神経活動
生理的VS病的−痛覚認知−
・三次元動的有限要素法とfluoroscopic imageによる人工膝関節のデザイン評価と手術手技との関連 長嶺隆二ほか
はじめに
Fluoroscopic imageを用いた解析
三次元動的有限要素法解析を用いた解析
手術手技による接触応力の変化
システムの相違による最適脛骨回旋アライメントの相違
アジア人,特に日本人に理想的な人工関節のデザイン構築のために
おわりに
・軟骨変性におけるAGEsと小胞体ストレスのクロストーク 廣瀬 隼ほか
はじめに
AGEs
小胞体ストレス
AGEsと小胞体ストレスのクロストーク
軟骨変性におけるAGEsと小胞体ストレスのクロストーク
おわりに
・臨床における整形外科領域での感染症−治療と予防から考える問題点− 川村英樹
はじめに
治療に関する問題点
起炎菌の同定と薬剤耐性
バイオフィルムと人工関節感染
予防に関する問題点
おわりに
・筋衛星細胞の機能と恒常性維持 堀内圭輔ほか
はじめに
筋生物学の背景
筋衛星細胞の同定とその歴史
筋衛星細胞は筋特異的な幹細胞である
筋衛星細胞はさまざまな内的・外的な作用から細胞老化を生じ,その恒常性を失う
Notchシグナリングの機能とその機能調節
Notchの活性化はADAM10に依存している
ADAM10−Notchシグナリングは筋衛星細胞の恒常性維持に必須である−
筋萎縮症の治療の現状と展望
さいごに
・臨床応用を見据えた骨代謝研究−骨粗鬆症,関節リウマチ克服を目指して− 宮本健史
はじめに
骨粗鬆症の克服へ向けて−その1−
破骨細胞の細胞融合因子の同定
RAの克服へ向けて
骨粗鬆症の克服へ向けて−その2−
転写抑制因子ネットワークによる破骨細胞分化制御
骨粗鬆症の克服へ向けて−その3−
エストロゲンによるHIF1αの抑制
おわりに
・骨髄間葉系幹細胞からの軟骨様細胞シートの作製および移植(前臨床試験) 糸数万紀ほか
はじめに
骨髄間葉系幹細胞移植による関節軟骨修復
実験1−細胞数の獲得−
方法
結果
実験2−hBMSCs由来scaffold-free軟骨様細胞シートの作製−
方法
結果
実験3−細胞シートの移植−
方法
結果
考察
まとめ
・脊髄障害性疼痛とマイクログリア/マクロファージの活性化と極性 本定和也ほか
はじめに
疼痛の伝達経路と脊髄障害性疼痛
脊髄マイクログリアの活性
マイクログリア/マクロファージの経時的変化
マイクログリア/マクロファージの極性
おわりに
・理想的デザインと材料からみた人工股関節 菅野伸彦
はじめに
人工股関節の歴史的デザイン変遷
人工股関節の歴史的材料変遷
人工股関節における理想的デザインと材料
・骨・軟部腫瘍に対するがんワクチン療法の現状と展望 江森誠人ほか
はじめに
がんワクチン療法とは
抗原ペプチドの同定
第I相臨床試験
滑膜肉腫
骨肉腫
新規臨床試験への展望
おわりに
・バイオマテリアルからみた再生治療−自然治癒力を介した治療− 田畑泰彦
はじめに
再生治療の実現にバイオマテリアル技術は必要不可欠である
バイオマテリアル技術を活用した再生治療
バイオマテリアル技術を利用した再生治療の未来に向けて
・軟骨細胞の分化成熟を制御する分子機構−TGF-βファミリー・シグナルの関連− 前田真吾ほか
TGF-βファミリー・シグナルに惹起される軟骨細胞分化成熟制御機構の検索
TGF-βシグナルは軟骨細胞分化後期を抑制する
BMPで誘導した軟骨細胞分化の中・後期にTGF-βシグナルが活性化されBMPシグナルを抑える
SnoNはTGF-βシグナルによって誘導されBMPシグナルおよび連動する軟骨細胞分化成熟を抑制する
SnoNはヒトOA軟骨の変性肥大軟骨細胞に近接した細胞で発現する
Smpd3/nSMase2はBMP-2とRunx2依存的に発現誘導される
Smpd3/nSMase2はセラミド-Aktシグナル経路を抑制することでBMP誘導軟骨細胞成熟を制御する
結語
・iPS細胞を用いた脊髄損傷治療の現状と今後の展望−再生医療の可能性− 辻 収彦ほか
はじめに
NS/PCsの培養法
NS/PCsを用いた脊髄損傷治療
ES細胞を用いた脊髄損傷治療
iPS細胞を用いた脊髄損傷治療
マウスiPS細胞由来NS/PCsを用いた脊髄損傷治療
ヒトiPS細胞由来NS/PCsによる免疫不全マウス脊髄損傷への治療効果
ヒトiPS細胞由来NS/PCs移植によるサル脊髄損傷への治療効果
今後の課題と展望
・急性期ニューロリハビリテーションの確立を目指したラット脊髄損傷後の機能的神経筋刺激治療モデルの開発 寒竹 司ほか
はじめに
対象と方法
結果
FNS治療中の足関節の三次元動作解析
運動機能評価
考察
まとめ
・急性期脊髄損傷における血糖管理の重要性 岡田誠司ほか
はじめに
脊髄損傷の病態生理学
急性期脊髄損傷と高血糖
脊髄ミクログリアと高血糖
脊髄損傷患者における入院時高血糖と機能予後
臨床現場で「介入可能」な因子としての高血糖
おわりに
・増殖制御型アデノウイルスの独自開発から医師主導治験へ−革新的がん治療薬を目指して− 永野 聡ほか
背景
科学的背景
治験準備
将来的な展望
・オートファジーの軟骨細胞における役割と変形性膝関節症への病態関与の可能性 松下雄彦ほか
はじめに
オートファジーについて
マクロオートファジー制御分子メカニズム
オートファジーの病態関与
オートファジーと軟骨細胞
成長軟骨におけるオートファジー
関節軟骨におけるオートファジー
ラパマイシンのOA進行抑制効果
結語
・椎間板変性の機序と再生の可能性−基礎研究から臨床研究まで− 角谷賢一朗ほか
はじめに
椎間板変性の機序
尾椎静的圧迫モデルを用いた検討から
動的負荷培養装置を用いた検討から
椎間板細胞に対する栄養供給の観点から−SIRT1の発現とオートファジーの関与について−
椎間板再生に関する研究
成長因子治療
遺伝子治療
細胞移植治療
まとめ
・磁性化幹細胞と外磁場装置を用いた骨髄間葉系幹細胞移植における生体発光イメージングを用いた移植細胞の動態解析 兒玉 祥ほか
はじめに
ルシフェラーゼ遺伝子をもつ磁性化幹細胞の樹立
外磁場発生装置
生体発光イメージング
大腿骨難治性骨折モデルの作製,細胞移植
方法
結果
考察
まとめ
・痛みのニューロイメージング−主観と客観− 池本竜則ほか
はじめに
脳を調べることで痛みを客観的に評価できるか
「痛い」と感じる刺激と脳反応
痛みの強度を決定する脳神経活動
生理的VS病的−痛覚認知−
・三次元動的有限要素法とfluoroscopic imageによる人工膝関節のデザイン評価と手術手技との関連 長嶺隆二ほか
はじめに
Fluoroscopic imageを用いた解析
三次元動的有限要素法解析を用いた解析
手術手技による接触応力の変化
システムの相違による最適脛骨回旋アライメントの相違
アジア人,特に日本人に理想的な人工関節のデザイン構築のために
おわりに
・軟骨変性におけるAGEsと小胞体ストレスのクロストーク 廣瀬 隼ほか
はじめに
AGEs
小胞体ストレス
AGEsと小胞体ストレスのクロストーク
軟骨変性におけるAGEsと小胞体ストレスのクロストーク
おわりに
・臨床における整形外科領域での感染症−治療と予防から考える問題点− 川村英樹
はじめに
治療に関する問題点
起炎菌の同定と薬剤耐性
バイオフィルムと人工関節感染
予防に関する問題点
おわりに
・筋衛星細胞の機能と恒常性維持 堀内圭輔ほか
はじめに
筋生物学の背景
筋衛星細胞の同定とその歴史
筋衛星細胞は筋特異的な幹細胞である
筋衛星細胞はさまざまな内的・外的な作用から細胞老化を生じ,その恒常性を失う
Notchシグナリングの機能とその機能調節
Notchの活性化はADAM10に依存している
ADAM10−Notchシグナリングは筋衛星細胞の恒常性維持に必須である−
筋萎縮症の治療の現状と展望
さいごに
・臨床応用を見据えた骨代謝研究−骨粗鬆症,関節リウマチ克服を目指して− 宮本健史
はじめに
骨粗鬆症の克服へ向けて−その1−
破骨細胞の細胞融合因子の同定
RAの克服へ向けて
骨粗鬆症の克服へ向けて−その2−
転写抑制因子ネットワークによる破骨細胞分化制御
骨粗鬆症の克服へ向けて−その3−
エストロゲンによるHIF1αの抑制
おわりに
・骨髄間葉系幹細胞からの軟骨様細胞シートの作製および移植(前臨床試験) 糸数万紀ほか
はじめに
骨髄間葉系幹細胞移植による関節軟骨修復
実験1−細胞数の獲得−
方法
結果
実験2−hBMSCs由来scaffold-free軟骨様細胞シートの作製−
方法
結果
実験3−細胞シートの移植−
方法
結果
考察
まとめ
・脊髄障害性疼痛とマイクログリア/マクロファージの活性化と極性 本定和也ほか
はじめに
疼痛の伝達経路と脊髄障害性疼痛
脊髄マイクログリアの活性
マイクログリア/マクロファージの経時的変化
マイクログリア/マクロファージの極性
おわりに
・理想的デザインと材料からみた人工股関節 菅野伸彦
はじめに
人工股関節の歴史的デザイン変遷
人工股関節の歴史的材料変遷
人工股関節における理想的デザインと材料
・骨・軟部腫瘍に対するがんワクチン療法の現状と展望 江森誠人ほか
はじめに
がんワクチン療法とは
抗原ペプチドの同定
第I相臨床試験
滑膜肉腫
骨肉腫
新規臨床試験への展望
おわりに
・バイオマテリアルからみた再生治療−自然治癒力を介した治療− 田畑泰彦
はじめに
再生治療の実現にバイオマテリアル技術は必要不可欠である
バイオマテリアル技術を活用した再生治療
バイオマテリアル技術を利用した再生治療の未来に向けて
・軟骨細胞の分化成熟を制御する分子機構−TGF-βファミリー・シグナルの関連− 前田真吾ほか
TGF-βファミリー・シグナルに惹起される軟骨細胞分化成熟制御機構の検索
TGF-βシグナルは軟骨細胞分化後期を抑制する
BMPで誘導した軟骨細胞分化の中・後期にTGF-βシグナルが活性化されBMPシグナルを抑える
SnoNはTGF-βシグナルによって誘導されBMPシグナルおよび連動する軟骨細胞分化成熟を抑制する
SnoNはヒトOA軟骨の変性肥大軟骨細胞に近接した細胞で発現する
Smpd3/nSMase2はBMP-2とRunx2依存的に発現誘導される
Smpd3/nSMase2はセラミド-Aktシグナル経路を抑制することでBMP誘導軟骨細胞成熟を制御する
結語
・iPS細胞を用いた脊髄損傷治療の現状と今後の展望−再生医療の可能性− 辻 収彦ほか
はじめに
NS/PCsの培養法
NS/PCsを用いた脊髄損傷治療
ES細胞を用いた脊髄損傷治療
iPS細胞を用いた脊髄損傷治療
マウスiPS細胞由来NS/PCsを用いた脊髄損傷治療
ヒトiPS細胞由来NS/PCsによる免疫不全マウス脊髄損傷への治療効果
ヒトiPS細胞由来NS/PCs移植によるサル脊髄損傷への治療効果
今後の課題と展望
・急性期ニューロリハビリテーションの確立を目指したラット脊髄損傷後の機能的神経筋刺激治療モデルの開発 寒竹 司ほか
はじめに
対象と方法
結果
FNS治療中の足関節の三次元動作解析
運動機能評価
考察
まとめ
・急性期脊髄損傷における血糖管理の重要性 岡田誠司ほか
はじめに
脊髄損傷の病態生理学
急性期脊髄損傷と高血糖
脊髄ミクログリアと高血糖
脊髄損傷患者における入院時高血糖と機能予後
臨床現場で「介入可能」な因子としての高血糖
おわりに
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