手術のための解剖学
新 脳神経外科手術のための解剖学
定価 22,000円(税込) (本体20,000円+税)
- A4判 248ページ 上製本,オールカラー,イラスト367点,写真132点
- 2019年2月3日刊行
- ISBN978-4-7583-1577-7
電子版
序文
序
脳神経外科手術に関係する成書が内外を問わず多数刊行されている中で,本邦において一冊で脳神経外科領域の基本手術を網羅し,初学者から熟練者まで多様な読者のニーズに応えうる手術書の決定版として世に迎えられたのが1998 年春に出版された本書の前身にあたる『脳神経外科手術のための解剖学』であった。松谷雅生,浅野孝雄,堀 智勝の三博士により編集され,長く脳神経外科手術のバイブルと高く評価されてきたその背景には,当時の序文に記載されている確固とした執筆のコンセプトがあった。すなわち病変周囲の解剖を基本とし,周囲正常組織への負担を最小限にとどめるための実際の手術計画・手順が読者の理解を考慮して写真ではなく図示されることにより,単なるハウツー本ではなく読者に手術イメージを作り上げさせようとする明確な意図が各執筆者にも浸透していたのである。
今回,約20年を経て『新 脳神経外科手術のための解剖学』として本書が上梓されたが,まず注目していただきたいのは書名が「改訂版」ではないことである。目次を見ると章立てには共通な部分も多く,ページをめくると一見目に馴染んだ懐かしい感覚を覚える読者も少なくないのではなかろうか。しかしながら20 年前の版は,CT,MRI の普及とそれにより大幅に進歩した外科解剖の理解に裏付けられて,当時の顕微鏡手術30 年の経験をエキスパートが集大成しさらに手術不能な部位への挑戦を鼓舞するような,言わば右肩上がりの時代背景を反映した内容であったと回顧的に言うことができるかもしれない。これに対して「新」は,執筆者全員が新たな顔ぶれであることは勿論のこと,本文や本書の特色である図についてもその後の外科解剖の進歩を反映してすべて書き下ろされた最新の内容であることに,読み進めていくとすぐに気が付くのである。細かな手技の工夫やピットホール,往時は大論争を巻き起こした論点などが整理され冷静に記載されており,以前の編集コンセプトが継承されつつもその後の脳神経外科手術20年の足跡が反映されている点を,読者諸兄姉にはぜひ読み取っていただければ,「新」として生まれ変わった本書の存在価値は以前のものに匹敵・凌駕するのではないか,と編者として思いたい次第である。
終わりに,本書「第Ⅲ章」の編集を担当し執筆もされた前横浜市立大学教授の川原信隆先生は,本書完成を見ることなく2016年に夭折された。頭蓋底手術に懸けていた彼の熱い思いが本書を通じて次の世代に伝えられれば彼の遺志が活きることで編者として望外の喜びとしたい。
2019年1月
編者を代表して
塩川芳昭
脳神経外科手術に関係する成書が内外を問わず多数刊行されている中で,本邦において一冊で脳神経外科領域の基本手術を網羅し,初学者から熟練者まで多様な読者のニーズに応えうる手術書の決定版として世に迎えられたのが1998 年春に出版された本書の前身にあたる『脳神経外科手術のための解剖学』であった。松谷雅生,浅野孝雄,堀 智勝の三博士により編集され,長く脳神経外科手術のバイブルと高く評価されてきたその背景には,当時の序文に記載されている確固とした執筆のコンセプトがあった。すなわち病変周囲の解剖を基本とし,周囲正常組織への負担を最小限にとどめるための実際の手術計画・手順が読者の理解を考慮して写真ではなく図示されることにより,単なるハウツー本ではなく読者に手術イメージを作り上げさせようとする明確な意図が各執筆者にも浸透していたのである。
今回,約20年を経て『新 脳神経外科手術のための解剖学』として本書が上梓されたが,まず注目していただきたいのは書名が「改訂版」ではないことである。目次を見ると章立てには共通な部分も多く,ページをめくると一見目に馴染んだ懐かしい感覚を覚える読者も少なくないのではなかろうか。しかしながら20 年前の版は,CT,MRI の普及とそれにより大幅に進歩した外科解剖の理解に裏付けられて,当時の顕微鏡手術30 年の経験をエキスパートが集大成しさらに手術不能な部位への挑戦を鼓舞するような,言わば右肩上がりの時代背景を反映した内容であったと回顧的に言うことができるかもしれない。これに対して「新」は,執筆者全員が新たな顔ぶれであることは勿論のこと,本文や本書の特色である図についてもその後の外科解剖の進歩を反映してすべて書き下ろされた最新の内容であることに,読み進めていくとすぐに気が付くのである。細かな手技の工夫やピットホール,往時は大論争を巻き起こした論点などが整理され冷静に記載されており,以前の編集コンセプトが継承されつつもその後の脳神経外科手術20年の足跡が反映されている点を,読者諸兄姉にはぜひ読み取っていただければ,「新」として生まれ変わった本書の存在価値は以前のものに匹敵・凌駕するのではないか,と編者として思いたい次第である。
終わりに,本書「第Ⅲ章」の編集を担当し執筆もされた前横浜市立大学教授の川原信隆先生は,本書完成を見ることなく2016年に夭折された。頭蓋底手術に懸けていた彼の熱い思いが本書を通じて次の世代に伝えられれば彼の遺志が活きることで編者として望外の喜びとしたい。
2019年1月
編者を代表して
塩川芳昭
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目次
I テント上病変
Pterional approachとSubtemporal approach 清水立矢,好本裕平
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
[Pterional approach]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
[Subtemporal approach]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
合併症予防のコツ
Interhemispheric approach 木村俊運,森田明夫
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
[前頭蓋底周囲へのアプローチ(BIH, AIH)]
体位
皮膚切開
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
[脳梁以後に対するアプローチ(DIH):i)脳梁膝部から体部へのアプローチ]
体位
皮膚切開
アプローチの実際と解剖のポイント
[脳梁以後に対するアプローチ(DIH):ii)脳梁膨大部周囲へのアプローチ]
体位
皮膚切開
アプローチの実際と解剖のポイント
[合併症予防のための留意点]
Transcortical approach 丸山隆志,村垣善浩
アプローチに必要な正常解剖
適応:経皮質アプローチを選択する腫瘍
[前頭葉腫瘍に対する経皮質アプローチ]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と摘出のポイント
脳回切除
[側頭葉前半部腫瘍に対する経皮質アプローチ]
術式の選択
側頭葉前半部腫瘍へのアプローチの概要
体位と固定
皮膚切開,開頭
上側頭回を温存した側頭葉外側部分切除
上側頭回を含む側頭葉腫瘍の摘出
[側脳室三角部へのアプローチ]
三角部腫瘍へのアプローチの概要
側脳室三角の解剖
三角部への手術アプローチ
アプローチの実際:経頭頂葉アプローチ
アプローチの実際:経側頭葉アプローチ
アプローチの実際:経後頭葉アプローチ
[島回腫瘍への経皮質アプローチ]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
島回に限局する腫瘍の摘出
島回を越えて前頭または側頭に進展する腫瘍に対するアプローチ
脳室内病変に対する神経内視鏡手術 黒住和彦,伊達 勲
[内視鏡的第三脳室底開窓術]
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
中隔穿孔術
合併症予防のコツ
[中脳水道形成術]
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
アプローチの実際と解剖のポイント
[脳室内病変の生検術]
アプローチの概要
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
[脳室内病変の摘出術]
アプローチの概要
アプローチの実際と解剖のポイント
II テント下病変
松果体と第三脳室後半部病変 鈴木智成,西川 亮
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
[Occipital transtentorial approach(OTA)]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
[Infratentorial supracerebellar approach(ITSC)]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点および合併症予防のコツ
まとめ
Lateral suboccipital approach 河野道宏
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
ジャネッタ手術
第四脳室・脳幹へのmidline approach 斉藤延人
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
III 頭蓋底病変
Transbasal approach 齋藤 清
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
Orbitozygomatic approach 野口明男,塩川芳昭
アプローチの概要
術前準備
体位
皮膚および側頭筋切開
アプローチの実際と解剖のポイント
閉頭
術前シミュレーション
応用
Transsphenoidal approach:内視鏡下経鼻手術のための外科解剖 佐伯直勝
アプローチの概要
鼻腔構造(nasal cavity)
蝶形骨洞
あとがき
Anterior transpetrosal approach 堀口 崇,吉田一成
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉頭の注意点
合併症予防のコツ
Posterior transpetrosal approach 後藤剛夫,大畑建治
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開および筋膜骨膜弁採取
開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
合併症予防のコツ
Far lateral Approachとその拡大 川原信隆
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位,モニタリング電極の設置
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
Extreme lateral approach の拡大・変法
最後に
IV 脊椎・脊髄病変
頚椎前方手術の解剖学 飛驒一利
はじめに
術前診断・手術適応と選択
手術手技と留意点~前方固定術
考察
まとめ
頚椎後方手術の解剖学 金 彪
アプローチの概要
筋肉,筋膜の解剖学的考察と筋層構築的手術の概念
神経と脊髄機能的分節の解剖学的な位置(高位診断)
脊髄分節性障害と伝導路障害の診断
筋層構築的な手術アプローチの実際:中位頚椎の場合
姿勢維持の重要性と減圧+筋層構築の意義
腰椎手術の解剖学 黒川 龍,金 彪
はじめに
骨・関節
靱帯
脊柱管内の解剖
筋肉
後腹膜腔の解剖
脊髄髄内腫瘍手術に必要な機能解剖学 谷口 真
はじめに
皮質脊髄路の進化と機能の変化
髄節障害と索路障害
おわりに
脊髄血管病変の解剖学 髙井敬介
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,椎弓切除
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
V 血管病変
頚部頚動脈疾患:CEA 飯原弘二
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
STA-MCAバイパス手術 黒田 敏
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
術前処置
体位,頭位
皮膚切開,STA の剥離,開頭
STA-MCA バイパス術
閉創の注意点
附記)もやもや病に対するバイパス術
Pterional approachとSubtemporal approach 清水立矢,好本裕平
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
[Pterional approach]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
[Subtemporal approach]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
合併症予防のコツ
Interhemispheric approach 木村俊運,森田明夫
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
[前頭蓋底周囲へのアプローチ(BIH, AIH)]
体位
皮膚切開
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
[脳梁以後に対するアプローチ(DIH):i)脳梁膝部から体部へのアプローチ]
体位
皮膚切開
アプローチの実際と解剖のポイント
[脳梁以後に対するアプローチ(DIH):ii)脳梁膨大部周囲へのアプローチ]
体位
皮膚切開
アプローチの実際と解剖のポイント
[合併症予防のための留意点]
Transcortical approach 丸山隆志,村垣善浩
アプローチに必要な正常解剖
適応:経皮質アプローチを選択する腫瘍
[前頭葉腫瘍に対する経皮質アプローチ]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と摘出のポイント
脳回切除
[側頭葉前半部腫瘍に対する経皮質アプローチ]
術式の選択
側頭葉前半部腫瘍へのアプローチの概要
体位と固定
皮膚切開,開頭
上側頭回を温存した側頭葉外側部分切除
上側頭回を含む側頭葉腫瘍の摘出
[側脳室三角部へのアプローチ]
三角部腫瘍へのアプローチの概要
側脳室三角の解剖
三角部への手術アプローチ
アプローチの実際:経頭頂葉アプローチ
アプローチの実際:経側頭葉アプローチ
アプローチの実際:経後頭葉アプローチ
[島回腫瘍への経皮質アプローチ]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
島回に限局する腫瘍の摘出
島回を越えて前頭または側頭に進展する腫瘍に対するアプローチ
脳室内病変に対する神経内視鏡手術 黒住和彦,伊達 勲
[内視鏡的第三脳室底開窓術]
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
中隔穿孔術
合併症予防のコツ
[中脳水道形成術]
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
アプローチの実際と解剖のポイント
[脳室内病変の生検術]
アプローチの概要
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
[脳室内病変の摘出術]
アプローチの概要
アプローチの実際と解剖のポイント
II テント下病変
松果体と第三脳室後半部病変 鈴木智成,西川 亮
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
[Occipital transtentorial approach(OTA)]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
[Infratentorial supracerebellar approach(ITSC)]
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点および合併症予防のコツ
まとめ
Lateral suboccipital approach 河野道宏
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
ジャネッタ手術
第四脳室・脳幹へのmidline approach 斉藤延人
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
III 頭蓋底病変
Transbasal approach 齋藤 清
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
Orbitozygomatic approach 野口明男,塩川芳昭
アプローチの概要
術前準備
体位
皮膚および側頭筋切開
アプローチの実際と解剖のポイント
閉頭
術前シミュレーション
応用
Transsphenoidal approach:内視鏡下経鼻手術のための外科解剖 佐伯直勝
アプローチの概要
鼻腔構造(nasal cavity)
蝶形骨洞
あとがき
Anterior transpetrosal approach 堀口 崇,吉田一成
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉頭の注意点
合併症予防のコツ
Posterior transpetrosal approach 後藤剛夫,大畑建治
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開および筋膜骨膜弁採取
開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
合併症予防のコツ
Far lateral Approachとその拡大 川原信隆
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位,モニタリング電極の設置
皮膚切開,開頭
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
Extreme lateral approach の拡大・変法
最後に
IV 脊椎・脊髄病変
頚椎前方手術の解剖学 飛驒一利
はじめに
術前診断・手術適応と選択
手術手技と留意点~前方固定術
考察
まとめ
頚椎後方手術の解剖学 金 彪
アプローチの概要
筋肉,筋膜の解剖学的考察と筋層構築的手術の概念
神経と脊髄機能的分節の解剖学的な位置(高位診断)
脊髄分節性障害と伝導路障害の診断
筋層構築的な手術アプローチの実際:中位頚椎の場合
姿勢維持の重要性と減圧+筋層構築の意義
腰椎手術の解剖学 黒川 龍,金 彪
はじめに
骨・関節
靱帯
脊柱管内の解剖
筋肉
後腹膜腔の解剖
脊髄髄内腫瘍手術に必要な機能解剖学 谷口 真
はじめに
皮質脊髄路の進化と機能の変化
髄節障害と索路障害
おわりに
脊髄血管病変の解剖学 髙井敬介
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開,椎弓切除
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
V 血管病変
頚部頚動脈疾患:CEA 飯原弘二
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
体位,頭位
皮膚切開
アプローチの実際と解剖のポイント
閉創の注意点
合併症予防のコツ
STA-MCAバイパス手術 黒田 敏
アプローチの概要
アプローチに必要な正常解剖
適応
術前処置
体位,頭位
皮膚切開,STA の剥離,開頭
STA-MCA バイパス術
閉創の注意点
附記)もやもや病に対するバイパス術
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待望の改訂,脳神経外科手術の第一歩は本書から
脳神経外科手術書のスタンダードとして親しまれてきた『脳神経外科手術のための解剖学』待望の改訂新版。脳神経外科医が押さえておくべきアプローチに加え,神経内視鏡,バイパス手術,CEAを追加。
開頭から硬膜切開,顕微鏡下手術へと順を追い,病変の立体像を捉えるための病変周囲の解剖から,病変の形状・位置によってどの角度(方向)からのアプローチが最も安全で効率がよいかを豊富なイラストを中心に解説。手術計画の最も基本となる手術イメージをつくりあげる際に役立つ実践的解剖書。