OS NEXUS 17
末梢神経障害・損傷の修復と再建術
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定価 12,100円(税込) (本体11,000円+税)
- A4判 194ページ オールカラー,イラスト230点,写真50点
- 2019年2月3日刊行
- ISBN978-4-7583-1396-4
電子版
序文
末梢神経麻痺は,外傷や絞扼性障害,さらに糖尿病などのニューロパチーなどにより生じ,整形外科診療の場で遭遇する機会も多いことから,今回,末梢神経障害および損傷の修復と再建術を企画・構成させていただきました。
本書の構成は,最初に基礎知識として末梢神経障害および損傷後の修復・再生のメカニズムからはじめ,診断のポイント,神経修復術と移植術の基本,さらに近年臨床の場に導入された人工神経を用いた再建術を組み込みました。続いて,診断と治療に難渋することが多い腕神経叢損傷を取り上げ,代表的な神経再建術と神経麻痺の回復が期待できない際の機能再建術を組み込んでいます。最後に,臨床の場で実際に遭遇する頻度の高い(肘部管症候群,手根管症候群,特発性前骨間および後骨間神経麻痺,橈骨神経麻痺,腓骨神経麻痺,Morton病),もしくは見逃して欲しくない(副神経損傷,胸郭出口症候群)代表的末梢神経疾患および損傷の手術法を取り上げました。
本書は,若い世代の先生に末梢神経障害および損傷に対する診断と治療への理解を深めてもらうことを目指しています。そのために,第一線で活躍されているエキスパートの先生方に上述した末梢神経修復・再生の基礎から診断,さらに各手術の適応から基本手技,ならびにNEXUS viewとして“コツと注意点”を含めてとても理解しやすい内容で執筆していただきました。読者の皆様には,本書を参考に手術をプランニングして実際に臨まれるのも良いですが,ぜひとも本書を通読していただき,末梢神経麻痺の診療に関する系統的理解を深めてもらいたいと願っております。
本書が読者の皆様に対し,臨床現場での有益な指南書となることを祈念しております。同時に,本書により末梢神経麻痺の診療に対してより興味を高めて,知識や技術の向上を図っていただければ幸いです。
最後になりますが,ご多忙のなか執筆依頼を快諾していただき,多大な労をとっていただいた各先生に深甚なる謝意を申し上げます。
2018年12月
北海道大学大学院医学研究院整形外科学教授
岩崎倫政
本書の構成は,最初に基礎知識として末梢神経障害および損傷後の修復・再生のメカニズムからはじめ,診断のポイント,神経修復術と移植術の基本,さらに近年臨床の場に導入された人工神経を用いた再建術を組み込みました。続いて,診断と治療に難渋することが多い腕神経叢損傷を取り上げ,代表的な神経再建術と神経麻痺の回復が期待できない際の機能再建術を組み込んでいます。最後に,臨床の場で実際に遭遇する頻度の高い(肘部管症候群,手根管症候群,特発性前骨間および後骨間神経麻痺,橈骨神経麻痺,腓骨神経麻痺,Morton病),もしくは見逃して欲しくない(副神経損傷,胸郭出口症候群)代表的末梢神経疾患および損傷の手術法を取り上げました。
本書は,若い世代の先生に末梢神経障害および損傷に対する診断と治療への理解を深めてもらうことを目指しています。そのために,第一線で活躍されているエキスパートの先生方に上述した末梢神経修復・再生の基礎から診断,さらに各手術の適応から基本手技,ならびにNEXUS viewとして“コツと注意点”を含めてとても理解しやすい内容で執筆していただきました。読者の皆様には,本書を参考に手術をプランニングして実際に臨まれるのも良いですが,ぜひとも本書を通読していただき,末梢神経麻痺の診療に関する系統的理解を深めてもらいたいと願っております。
本書が読者の皆様に対し,臨床現場での有益な指南書となることを祈念しております。同時に,本書により末梢神経麻痺の診療に対してより興味を高めて,知識や技術の向上を図っていただければ幸いです。
最後になりますが,ご多忙のなか執筆依頼を快諾していただき,多大な労をとっていただいた各先生に深甚なる謝意を申し上げます。
2018年12月
北海道大学大学院医学研究院整形外科学教授
岩崎倫政
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目次
Ⅰ 基礎知識と末梢神経損傷
末梢神経修復・再生のメカニズム 角家 健
末梢神経損傷の診断のポイント 百瀬敏充ほか
末梢神経損傷に対する神経修復術と神経移植術 山本美知郎
末梢神経損傷に対する人工神経を用いた再建術 藤原浩芳
II 腕神経叢損傷
腕神経叢節後損傷に対する神経移植術 柿木良介
上位型腕神経叢麻痺に対する尺骨神経部分移行術による肘屈曲再建法 本宮 真
上位型腕神経叢損傷に対する 副神経移行術・上腕三頭筋枝移行術による肩関節機能再建法 本宮 真
腕神経叢上位型損傷に対する肋間神経移行術 山本真一ほか
筋肉移行術(Steindler変法)による肘屈曲再建法 國吉一樹ほか
広背筋移行術による肘屈曲再建法 國吉一樹ほか
腕神経叢損傷(全型麻痺)に対する機能再建法 坂本相哲ほか
Ⅲ そのほかの臨床でよくみる神経損傷・麻痺・疾患
副神経損傷に対する腓腹神経移植術 池田和夫
胸郭出口症候群に対する診断と第1肋骨切除術 船越忠直ほか
特発性前骨間神経麻痺(sAIN麻痺),特発性後骨間神経麻痺(sPIN麻痺)に対する神経束間剥離術 越智健介ほか
肘部管症候群に対する尺骨神経皮下前方移行術 鈴木 拓ほか
遠位小皮切をポータルとした鏡視下手根管開放術 岡田貴充
橈骨神経麻痺に対する腱移行術(Riordan津下変法) 村瀬 剛
腓骨神経麻痺に対する機能再建術(Watkins-Barr法) 小野寺智洋ほか
Morton病の治療 小久保哲郎ほか
末梢神経修復・再生のメカニズム 角家 健
末梢神経損傷の診断のポイント 百瀬敏充ほか
末梢神経損傷に対する神経修復術と神経移植術 山本美知郎
末梢神経損傷に対する人工神経を用いた再建術 藤原浩芳
II 腕神経叢損傷
腕神経叢節後損傷に対する神経移植術 柿木良介
上位型腕神経叢麻痺に対する尺骨神経部分移行術による肘屈曲再建法 本宮 真
上位型腕神経叢損傷に対する 副神経移行術・上腕三頭筋枝移行術による肩関節機能再建法 本宮 真
腕神経叢上位型損傷に対する肋間神経移行術 山本真一ほか
筋肉移行術(Steindler変法)による肘屈曲再建法 國吉一樹ほか
広背筋移行術による肘屈曲再建法 國吉一樹ほか
腕神経叢損傷(全型麻痺)に対する機能再建法 坂本相哲ほか
Ⅲ そのほかの臨床でよくみる神経損傷・麻痺・疾患
副神経損傷に対する腓腹神経移植術 池田和夫
胸郭出口症候群に対する診断と第1肋骨切除術 船越忠直ほか
特発性前骨間神経麻痺(sAIN麻痺),特発性後骨間神経麻痺(sPIN麻痺)に対する神経束間剥離術 越智健介ほか
肘部管症候群に対する尺骨神経皮下前方移行術 鈴木 拓ほか
遠位小皮切をポータルとした鏡視下手根管開放術 岡田貴充
橈骨神経麻痺に対する腱移行術(Riordan津下変法) 村瀬 剛
腓骨神経麻痺に対する機能再建術(Watkins-Barr法) 小野寺智洋ほか
Morton病の治療 小久保哲郎ほか
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末梢神経障害・損傷の知識,手術手技の向上のために
整形外科診療の場で遭遇する機会も多い末梢神経障害・損傷の手術をエキスパートが解説。
初めに「基礎知識」として末梢神経障害および損傷後の修復・再生のメカニズム,診断のポイント,神経修復術と移植術の基本,さらに近年臨床の場に導入された人工神経を用いた再建術を解説。続いて,診断と治療に難渋することが多い「腕神経叢損傷」を取り上げ,代表的な神経再建術と神経麻痺の回復が期待できない際の機能再建術を組み込んでいる。
最後に,臨床の場で実際に遭遇する頻度の高い(肘部管症候群,手根管症候群,特発性前骨間および後骨間神経麻痺,橈骨神経麻痺,腓骨神経麻痺,Morton病),もしくは見逃しては欲しくない(副神経損傷,胸郭出口症候群),「代表的末梢神経疾患および損傷の手術法」を取り上げている。
■付録電子版に関しまして
付録電子版に使われている「メジカルビュー社eBook Library」アプリでございますが,すべてのOS向けの本アプリの開発を終了しておりますため,インストール可能な場合でも,各OSのバージョンアップによる不具合には対応できませんことをご了解いただければ幸甚です。何卒ご了承のほど,お願い申し上げます。(2024年7月)
・対応OS
iOS:iOS 12〜17.5
Android:Android OS 4.0〜11(Android 14以降にはインストールできません)
Windows:Windows 10〜11(23H2)